40代女性一人暮らしの貯金はいくら?平均額と不安解消の貯蓄術をFPが解説!

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40代女性一人暮らしの貯金はいくら?平均額と不安解消の貯蓄術をFPが解説!
2025.08.07

40代女性一人暮らしの貯金はいくら?平均額と不安解消の貯蓄術をFPが解説!

40代を迎え、キャリアもプライベートも充実した毎日を送る、一人暮らしの女性。

でも、ふとした瞬間に「私の貯金、このままで大丈夫なのかな?」「周りのみんなはどれくらい貯めているんだろう?」と、お金に関する漠然とした不安を感じることはありませんか?

本記事では、そんな40代一人暮らし女性のリアルな貯金額事情から、今日から始められる貯蓄のステップ、そしてお金を増やすための資産運用のヒントまでをわかりやすく解説します。

本記事を読んで、お金に対するモヤモヤした不安を解消しましょう。

この記事を書いたFP
40代女性一人暮らしの貯金はいくら?平均額と不安解消の貯蓄術をFPが解説!
九鬼 直美
九鬼 直美
一人ひとりに合ったライフプランの実現をサポートしていきたいと思っています。まずはお気軽にご相談ください!

目次

40代一人暮らし女性のリアルな貯金額とは?

この章では、気になる40代一人暮らし女性のリアルな貯金額事情を、公的なデータを基に見ていきます。

まずは平均的なデータや貯金がない人の割合などを知って、ご自身の現状を客観的に把握してみましょう。

40代一人暮らし女性の平均貯金額は約800万円

総務省統計局の「2019年全国家計構造調査」では、40代で一人暮らしをしている女性の平均貯金額は約800万円でした。これは金融資産、つまり預貯金や株、投資信託などを含めたデータからの金額です。

40代単身世帯の男女別、金融資産と負債の比較表。女性は資産799.7万円・負債446.2万円。男性は資産864.6万円・負債426.7万円。

出典:総務省統計局「2019年全国家計構造調査」

ただし、これはあくまで平均値。実際にはもっと多くの資産を持っている人もいれば、そうでない人もいます。

一方で、目を向けておきたいのが負債、つまり借金の状況です。同じく40代一人暮らし女性の負債額は平均で約446万円となっています。この負債には、住宅ローンや奨学金の返済などが含まれることが多いようです。

年代別で見る独身女性の平均貯金額をチェック

40代の貯金額が分かったところで、他の年代の独身女性はどれくらい貯めているのかも見ていきましょう。

単身女性の年齢階級別の金融資産と負債を示す棒グラフ。資産は60代で1,423万円と最高になり、負債は40代で446万円と最も高くなる。

出典:総務省統計局「2019年全国家計構造調査」

例えば、30代未満の独身女性の平均貯金額は約187万円、30代では約408万円です。

20代は社会人になったばかりで貯蓄を始めたばかりの人が多く、30代になると少しずつ貯蓄額も増えてくる傾向にあることがわかります。そして50代になると、老後も見据えて貯蓄額はさらに増え、平均で約1,111万円です。

このように、年代によって貯蓄の状況は変わってきます。40代は、これからのライフプランを考える上で、貯蓄を意識する大切な時期と言えるでしょう。

40代の単身で「貯金がない」人の割合とは?

実は、40代単身世帯(男女含む)の「金融資産を持っていない」、つまり貯金がゼロという人は、全体の約40.4%もいるという調査結果があるのです。

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]各種分類別データ(令和5年)より

この数字を見ると、「自分だけじゃなかったんだ」と少しホッとするかもしれません。しかし貯金がないと、急な病気やケガ、失業といった万が一の時に対応できなかったり、将来への不安が大きくなったりするおそれがあります。

大切なのは、この現状を知ったうえで「じゃあ、これからどうしよう?」と前向きに考えることです。「もう遅い」なんてことはありません。今日できることから少しずつ始めていきましょう。

安心できる貯金額はいくら?40代一人暮らし女性の目標額をシミュレーション

ただ漠然と貯金をするよりも、具体的な目標額が分かれば計画も立てやすくなりますよね。

この章では、ゆとりある老後生活や、これから起こりうるかもしれないライフイベントに備えて、どれくらいの貯金を目指せば良いのか、一緒に考えていきましょう。

老後のゆとりある生活に必要な資金の目安

実際に、40代の一人暮らし女性が安心してゆとりのある老後を送るためには、どれくらいの資金が必要なのでしょうか。

まず総務省の家計調査(2024年)によると、高齢単身無職世帯の1ヶ月の平均的な支出は約16.2万円、収入は約13.4万円です。

65歳以上単身無職世帯の家計収支の図。実収入134,116円に対し、支出合計は161,933円で、毎月27,817円が不足することを示している。

出典:総務省統計局「家計調査報告家計収支編2024年(令和6年)平均結果の概要」

つまり、毎月約2.8万円の差額は自分で準備しなければなりません。

また、このデータは注意が必要で、「住居費」は約1.2万円を平均値としています。

仮に賃貸暮らしで家賃が8万円の場合は、収入と支出の差額が9.6万円となります。

65歳から87歳(女性の平均寿命87.14歳)までの22年間で「9.6万円 × 12ヶ月 × 22年 = 2534.4万円」が必要になる計算です。さらに、旅行や趣味、友人との交際など「ゆとり費」を考えると、更に上乗せが必要になるでしょう。
(ご自身の現在の住居費で計算してみてください。)

以下の記事では、老後の貯金が1,100万円だった場合のシュミレーションを紹介しています。ぜひ本記事とあわせてご覧ください。

ライフイベント(住宅、趣味など)に必要な資金の目安

老後の資金準備も大切ですが、40代以降も私たちの人生にはさまざまなライフイベントが待っています。それらにかかる費用も、あらかじめ考えておくと安心です。

ライフイベントにかかるお金の一例

  • 住宅購入の頭金や諸費用、将来的なリフォーム費用
  • 大きな病気やケガに備えるための医療費
  • 親の介護費用
  • 自己投資

これらのライフイベントにかかる費用は、人それぞれ。全てを完璧に準備するのは難しいかもしれません。自分にとって何が大切か優先順位をつけ、いつまでにどれくらい準備するか計画を立ててみましょう。

今からでも大丈夫!40代から始める貯蓄の4ステップ

たとえ今の貯金額が心もとなくても、正しいステップで取り組めば、40代からでも着実に未来のための資産を築いていくことは十分に可能です。

この章では、40代からでも無理なく貯蓄を成功させるための4つのステップを紹介します。

  • ステップ1:家計の「見える化」で無駄な出費を洗い出す
  • ステップ2:「先取り貯金」で自動的に貯める
  • ステップ3:固定費を見直して毎月の貯蓄額をアップする
  • ステップ4:iDeCo・NISAの税制優遇を賢く活用する

ひとつずつ見ていきましょう。

ステップ1:家計の「見える化」で無駄な出費を洗い出す

貯蓄を始める上で、何よりもまず大切なのが「自分のお金がどう動いているのか」をしっかり把握すること。これが最初のステップです。

家計簿アプリやノート、パソコンのエクセルなど、自分に合った方法で1ヶ月間の収入と支出を記録してみましょう。記録してみると、「こんなものにお金を使っていたんだ」という意外な発見や、「ここはもう少し減らせそう」といった無駄遣いのポイントが見つかるはずです。

支出を「毎月必ずかかる固定費」と「月によって変動する変動費」に分けて記録すると、さらに家計の状況がスッキリ整理できます。

ステップ2:「先取り貯金」で自動的に貯める

「今月余った分を貯金しよう」と思っていても、ついつい使ってしまって、月末にはお財布が空っぽ…なんて経験はありませんか?

そんなあなたにおすすめなのが「先取り貯金」。お給料が入ったら、まず貯金する分を別の口座に移してしまう、というシンプルな方法です。

銀行の「自動積立定期預金」や、毎月決まった日に決まった金額を貯蓄用口座に自動で振り替えてくれるサービスなどを利用すれば、手間なく自動的に貯められます。手取り収入の10%〜20%など無理のない範囲で目標額を設定してみましょう。

ステップ3:固定費を見直して毎月の貯蓄額をアップする

貯蓄額を効率よく増やしていくためには、節約効果が出やすい「固定費」の見直しから手をつけるのがおすすめです。

毎月の支出には、家賃や住宅ローン、水道光熱費、通信費、保険料といった「固定費」と、食費や交際費、趣味のお金といった「変動費」があります。

固定費は一度見直せば、その節約効果が毎月ずっと続くのが大きな魅力。例えば、スマートフォンの料金プランを見直したり、使っていないサブスクを解約したりするだけでも、年間で見るとかなりの節約につながります。

ステップ4:iDeCo・NISAの税制優遇を賢く活用する

今の時代、銀行にお金を預けているだけでは、なかなか利息は期待できません。そこで、もっと賢く、お得に将来のためのお金を準備する方法として注目したいのが、「iDeCo」と「NISA」です。

iDeCoは、毎月積み立てる掛金が全額所得控除になります。年末調整や確定申告で税金が戻ってきたり、運用して得た利益にも税金がかからなかったりと、税金の面で大きなメリットがあるのが特徴です。NISAも、投資で得た利益が非課税になる制度です。

40代からでも決して遅くはありません。これらの制度の仕組みをしっかり理解して、無理のない範囲で活用していきましょう。

もっと貯めたい!40代からの資産運用で貯蓄をスピードアップ

この章では、貯蓄のペースをぐんと上げて、より豊かで安心な未来を目指すための「資産運用」について解説します。

リスクを上手にコントロールしながら賢くお金を育てていく方法を学んで、将来への安心感をさらに高めていきましょう。

リスクを抑える「長期・分散・積立」投資

資産運用には、残念ながら必ずリスクが伴います。そのリスクをできるだけ小さくしながら、安定的にお金を育てていくための大切な基本が「長期・分散・積立」です。


長期投資

短い期間の値動きに一喜一憂せず、じっくり時間をかけて資産を育てていく考え方です。

分散投資

投資先を一つに絞らず、色々な種類の資産や地域に分けて投資します。もし、ひとつがダメになっても他でカバーできる可能性が高まります。

積立投資

毎月決まった額を定期的に購入していく方法です。高い時には少なく、安い時には多く買うことで、結果的に購入単価を平準化させる効果が期待できます。


この3つを上手に組み合わせることが、賢い資産運用の第一歩です。

初心者でも安心!少額から始められる積立投資

「投資」と聞くと、「専門的な知識が必要で難しそう…」なんてイメージを持っていませんか?そこでおすすめしたいのが「積立投資」です。

特に「投資信託の積立」は、運用のプロにお金の管理をお任せできるので、忙しい40代の女性や投資の知識に自信がない方にもピッタリ。毎月1,000円程度の少額からスタートできる金融機関も多く、無理なく続けやすいのが魅力です。

購入するタイミングを分散することで、価格が高い時にたくさん買ってしまうリスクを抑える効果も期待できます。NISAとも相性が良いので、ぜひ検討してみてください。

まとめ

本記事では、40代一人暮らし女性の貯金事情や具体的な貯蓄方法、そして資産運用のポイントについて紹介しました。

40代からでも、貯蓄を始めるのに決して遅すぎることはありません。家計の見直しや先取り貯金、そしてiDeCoやNISAといったお得な制度の活用、さらには少額からの積立投資など、やれることはたくさんあります。

大切なのは、まず現状を把握し、無理のない範囲で目標を設定すること。そして、今日できることから一歩踏み出すことです。

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