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貯金が500万円貯まったら必ず考えよう!有意義な使い方と増やし方
2024.12.23

貯金が500万円貯まったら必ず考えよう!有意義な使い方と増やし方

貯金が500万円貯まったら、何ができる?そう考えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、500万円を貯金の目標としている方、500万円貯金できた方に向けて、500万円でできることや、500万円を有意義に使い、そして増やすための”お金の振り分け”について解説します。

この記事で分かること

  • 貯金500万円が貯まったらできること
  • 貯金500万円を貯めるためにできること
  • 貯金500万円貯まったら行いたい”お金の振り分け”

この記事を書いたFP
貯金が500万円貯まったら必ず考えよう!有意義な使い方と増やし方
古賀 孝夫
古賀 孝夫
難しい金融の仕組みや、低金利時代の資産運用について分かりやすくお伝えします!

目次

貯金500万円が貯まったらできること

貯金を「500万円貯めたい」と考えている方は多くいらっしゃいます。

この章では、具体的に貯金500万円が貯まったら何ができるのかを見ていきましょう。

貯金500万円でできること

  • 一人暮らしの平均生活費17万円では約2年4か月暮らせる
  • ケガや病気などの急な出費に対応できる
  • 住宅購入の頭金や自動車購入、海外旅行などの大きな買い物も可能に
  • 500万円を元に資産運用ができる

など

それぞれご紹介します

一人暮らしの平均生活費17万円では約2年4か月暮らせる

生活費がいくらかにもよりますが、仮に一人暮らしの生活費の平均、約17万円(総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果」(2022年))で試算した場合、収入がなくても、約2年4か月暮らすことができます。

生活費別、500万円が無くなるまでの年月

500万円の貯金を切り崩して生活する場合、どのくらいの期間生活できるのでしょう?

以下は、生活費(毎月の取り崩し金額)別に、500万円が無くなるまでの年月を示したものです。仮に収入が無かったとしても500万円の貯金を切り崩して生活をする場合、暮らしていける期間(目安)となります。

  • 生活費10万円の場合:8年4ヶ月
  • 生活費15万円の場合:4年2ヶ月
  • 生活費17万円の場合:2年4ヶ月
  • 生活費20万円の場合:2年1ヶ月
  • 生活費25万円の場合:1年8ヶ月

ケガや病気などの急な出費に対応できる

貯金500万円があれば、思わぬ出来事によるケガや病気による経済的な不安を軽減することができます。

ケガや病気

不意の病気やケガによる医療費は高額になることがあります。

災害

自然災害など、予期せぬ事態による住居の損壊や家財の損失は、多額の費用を伴う可能性があります。

収入の減少

失業や病気などにより、収入が途絶えてしまう場合、生活費を確保するために貯金が必要になります。

これらの事態に備えるため、一般的に「緊急予備資金」と呼ばれるお金を準備しておくことが推奨されています。緊急予備資金の目安は、生活費の3か月分以上と言われています。

生活費に個人差はありますが、貯金500万円貯まっていれば、潤沢に緊急予備資金があると言え、急な出費にも対応できるでしょう。万が一の事態に備え、安心して生活を送るために、ぜひ貯金を目標にしてみてください。

住宅や車の購入、海外旅行資金など大きな買い物も可能に

貯金500万円貯まっていれば、大きな買い物や出費にも使うことができます。

例えば、

  • 住宅購入の頭金
  • 車の購入資金
  • 海外旅行費用
  • 家具や家電の大きな買い物

まとまったお金が必要となっても、多くの支払いは可能と言えるでしょう。貯金があることで、選択肢が広がり、より自由な生活を送ることができるようになります。

500万円を元に資産運用ができる

貯金500万円は、単に貯めておくだけでなく、資産運用することで、お金をさらに増やすことができる可能性を秘めています。

資産運用とは、緊急予備資金や、直近で使う予定のお金を除いた、”余剰資金”で行うもの。将来のために、現在持っているお金を投資したり、運用したりすることです。

例えば、株式や投資信託を購入したり、不動産投資を行うなどが挙げられます。

なぜ資産運用がおすすめなのか

  • お金を増やす

銀行に預けておくだけでは、物価の上昇によって実質的な価値が減ってしまう可能性があります。資産運用では、物価上昇率を上回るリターンが期待できるため、お金を増やすことができます。

  • 将来の備え

老後資金や子供の教育資金など、将来必要な資金を効率的に準備することができます。

  • 経済的な自由

資産運用によって得られた収益は、生活費の足しになったり、新たな投資に回したりすることができます。

例えば、500万円のうち、200万円を20年間、年率7%で運用した場合、複利効果により約774万円に増える計算になります。これは、単純に銀行に預けておくよりも、大幅に資産を増やすことができることを示しています。


投資信託で年利6〜8%は現実的な数字?

「年利6〜8%」という数字は、実際にある投資信託「MSCIコクサイ・インデックス」の過去20年の年率平均を参考にしています。(2024年3月末時点末時点のデータでは過去20年の年率平均は『9.1%』)

参照:my INDEX|MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI)

※ただし、過去のパフォーマンスが将来の収益を保証するものではありません。 市場の状況は常に変動するため、将来の運用成績は過去のデータ通りになるとは限りません。


貯金500万円を貯めるためにできること

貯金500万円を貯めるにはどれくらいの時間がかかるのか、貯金500万円を達成するためにできることについて紹介していきます。

年代別平均貯金金額

下記の表は年代別でみる平均預貯金の金額です。

500万円に到達するのは30代に入ってからが多く、新社会人から月5万円をコツコツ貯金していくと30代前半で500万円が貯まる計算となります。

参照:金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より筆者作成

貯金500万円に到達する年数

以下は、貯金0円からスタートし、500万円に到達する年数を、毎月の貯金額でまとめたものです。

毎月の貯金額1万円

500万円に到達する年数:41年6か月

毎月の貯金額3万円

500万円に到達する年数:13年8か月

毎月の貯金額5万円

500万円に到達する年数:8年3か月

毎月の貯金額7万円

500万円に到達する年数:5年9か月

毎月の貯金額1万円

500万円に到達する年数:4年1か月

500万円の貯金は、決して簡単なことではありませんが、計画的な貯蓄と適切な投資によって、目標達成は可能です。まずは、ご自身のライフスタイルを見直し、無理のない範囲で貯蓄を始めましょう。

500万円を貯めるためにできる2つのこと

貯金500万円を貯めるためには大きく、以下の2つのことを行っていくとよいでしょう。

  • 支出を減らす(家計の見直し、節約)
  • 収入を増やす(副業)

それぞれご紹介していきます。

①家計を見直し、貯金に回せるお金を増やす

貯金を増やすためには、まず家計の見直しが大切です。

家計の無駄を減らし、捻出できたお金をそのまま貯金に回すことで、貯金額を増やすことができます。効率の良い方法として、固定費の見直しから着手するのがおすすめです。

固定費の見直しから始めると、一度の変更で継続的に節約効果が得られるのでおすすめです。

固定費の見直し例

  • 通信費: 格安SIMへの乗り換え、プランの見直しなど
  • 保険: 不要な保険の解約、見直し
  • サブスクリプションサービス: 利用頻度の低いサービスの解約

②副業をして収入を増やす

収入を増やすことで、より短期間で貯蓄目標達成が可能です。

副業で得たお金は全額貯金に回すことができますし、副業の種類によっては大きなお金を得られるので、500万円に到達するスピードをより上げることができます。

人気の副業の例

  • WEBライティング
  • アフィリエイト
  • 不用品の販売(フリマアプリ等)
  • オンライン家庭教師
  • 動画編集
  • アンケートモニター・ポイントサイト

など

貯金が500万円貯まったら行いたいお金の振り分け

貯金が500万円貯まったら、使う目的や利用時期に応じておかねの振り分けをしましょう。

お金の振り分けを『使うお金』と『増やすお金』と行うことで、500万円をより効果的に活用し、将来の目標達成に近づけることができます

一部を”増やすお金”に回すことで、将来500万円以上のお金に増やすことができる可能性があります。

お金の振り分けは、使う予定の時期によって短期・中期・長期の大きく3つに分けられます。

お金の振り分けの基本ルール

①短期(1年以内につかうお金) 

  • 緊急時のための予備資金
  • 短期的な目標達成のための資金(例えば、海外旅行など)

②中期(1年から10年以内に使うお金)

  • 車の購入、住宅購入の頭金、大きな買い物など

③長期(10年以上使わないお金)

  • 老後資金、子供の教育資金、大きな資産形成など

以下のAさんを例に、具体的に貯金500万円を振り分けてみましょう。


Aさん

30歳、会社員、一人暮らし。
貯金500万円。
手取り26万円、生活費は17万円。
趣味は海外旅行で、毎年1回は行っている。

短期(1年以内):生活防衛資金として
17万円×3か月=51万円

中期(1~10年):毎年の海外旅行費用として
海外旅行30万円×10年=300万円

長期(10年以上):資産運用費用として
149万円


149万円を利回り7%で20年間運用すると576.6万円になる

149万円を元に、利回り7%で20年間運用できた場合、想定される金額は576.6万円となります。

このシミュレーションだと、資産運用だけで18年後再び500万円貯まることになります。(18年目に5,036,099円)

長期(10年以上使わないお金)が資産運用に適している理由

10年以上の運用期間があればマイナスになる可能性が非常に低くなる、というデータがあります。

以下のグラフの見方ですが、『最低リターン』部分がマイナスになっていなければ、マイナスにはならなかったという意味となります。

※上記は1970年1月から2015年6月まで保有した場合の各資産の保有期間別の年率平均リターンの推移

つまり、10年以上の運用ではマイナスにはならなかった、という結果を示しています。よって、10年以上使わないお金は投資に適しているお金と言えます。

まとめ

貯金が500万円貯まったらできることはたくさんあります。

急な出費に対応できたり、趣味につかったり、将来のためにさらに貯めていくなど、様々なことができるようになりますね。

これから500万円貯めてく方も、500万円を貯めてきた方も、500万円は大きなお金ですので有意義な使い方を考えていきましょう。

500万円貯まったら、ぜひどのように使うのかをよく考えてみてくださいね。

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