
「周りの人はクレジットカードを何枚くらい持っているんだろう?」「自分はもしかすると持ちすぎなのでは?」家計管理を意識し始めると、そんな疑問や不安を感じるかもしれません。
本記事では、2024年の調査データから日本人の平均保有枚数を紹介します。最適な枚数は何枚なのか、なぜ1枚では不安なのか、逆に何枚からが「持ちすぎ」なのか、その具体的な理由を明らかにしていきます。
本記事を読んで、ご自身のライフスタイルに合った最適なカード枚数を見つけるヒントにしてください。
この記事でわかること
- クレジットカードの保有平均
- クレジットカードの適切な枚数
- 複数枚のクレジットカードを持つメリット・デメリット

1:クレジットカードの平均保有枚数は2.8枚
JCBの2024年調査によると、日本人の平均保有枚数は2.8枚。そのうち、普段持ち歩く枚数は平均2.0枚でした。また、1カ月あたりの利用頻度は平均14.9回という結果が出ています。

出典
株式会社JCB「【キャッシュレスに関する総合調査】2024年度版 調査結果レポート」
ここで重要なのは、「平均枚数」と「あなたにとっての最適な枚数」は別物だということです。クレジットカードの保有枚数を平均に合わせるのではなく、ご自身の「ライフスタイル」と「管理能力」に合った枚数を見つけましょう。
2:クレジットカードの最適な枚数は「2〜3枚」
では、自分にとって最適なクレジットカードの枚数は何枚でしょうか。FPの視点でおすすめする枚数は、カードのメリットと管理負担のバランスが取れた2〜3枚です。
ここでは、なぜ1枚だけでは不安が残るのか、逆に何枚からが「持ちすぎ」の目安になるのか、そして「2枚持ち」「3枚持ち」の具体的な使い分け例を解説します。
2−1:クレジットカードの枚数が1枚だけでは不安な4つの理由
「管理が楽だから」とカードを1枚に絞る考え方もあります。しかし、キャッシュレス化が進んだ現代では、1枚持ちには次のようなリスクが伴います。

クレジットカードを複数枚持つことは、単なる利便性のためではなく、現代のキャッシュレス社会における「リスク管理」のひとつといえるのです。
2−2:4枚以上は「持ちすぎ」の可能性あり
法律上では、クレジットカードの保有枚数に上限はありません。しかし、一般的に明確な目的がない限り、4枚以上の保有は「持ちすぎ」の領域に入ると考えられます。
もし、以下の項目に1つでも当てはまるなら、それは管理能力の限界を超えているサインかもしれません。
- 全てのカードの利用明細を毎月確認していない
- 各カードの引き落とし日や金額を正確に把握できていない
- ポイントの有効期限を忘れて失効させてしまう
- 年会費に見合う特典を使えていない
もちろん、事業用と個人用で明確に分けていたり、複数の航空会社のマイルを貯めていたりするなど、4枚以上持つ明確な目的がある場合は問題ありません。大切なのは、枚数にこだわらず、自分が完璧に管理できる範囲内に収めることです。
2−3:【生活シーン別】「2枚持ち」「3枚持ち」の賢い使い分け例を紹介
最適な「2〜3枚」を選ぶポイントは、各カードに明確な役割を与えることです。日常的な買い物の決済を担う「メインカード」と、それを補完する「サブカード」を賢く組み合わせましょう。
「2枚持ち」の例
メイン:楽天カード(Visa)
サブ:三井住友カード(NL)(Mastercard
※コンビニ・飲食店で高還元。国際ブランドも補完
「3枚持ち」の例
メイン:楽天カード(Visa)
サブ1:三井住友カード(NL)(Mastercard)
サブ2:JAL/ANAカード(旅行やマイル用に特化)
ご自身がよく使うお店やサービス(楽天経済圏、PayPay経済圏など)を分析し、最適な組み合わせを見つけることが重要です。
3:クレジットカードを複数枚持つ4つのメリット
ここでは、クレジットカードの複数枚持ちがもたらす主なメリットを4つ解説します。
利用シーンに応じた特典の使い分け、効率的なポイントの貯め方、決済できる範囲の拡大、そして万が一のトラブルへの備えまで、そのメリットをひとつずつ見ていきましょう。
3−1:メリット1|利用シーンや特典で使い分けられる
複数枚のカードを持つ最大のメリットは、それぞれのカードが持つ強みを活かし、支出を最適化できる点です。
以下は、具体的な使い分けの例です。
利用シーン別の管理
「生活費用」「趣味・娯楽用」「自己投資用」など、利用シーンごとにカードを使い分ける
カードの利用明細を見るだけで、家計の状況が把握しやすくなる
特典・優待サービスの活用
映画館の割引、レストランの優待、レジャー施設の割引など、カードごとに異なる特典が用意されている
3−2:メリット2|ポイントを効率よく貯められる
カードの使い分けは、ポイント獲得の効率を飛躍的に高めます。
基本還元率が高い(例:1%)メインカードを軸にしつつ、特定のシーンで高い還元率(例:コンビニで7%)を誇るサブカードを組み合わせます。1枚だけでは実現しづらい高い総合還元率が得られるでしょう。
また、カード会社が実施する期間限定のポイントアップキャンペーンにも柔軟に対応できます。楽天ポイントやVポイントなど、ご自身が使いやすい共通ポイントに集約できるような組み合わせを選ぶと効率的です。
3−3:メリット3|異なる国際ブランドで決済範囲が広がる
決済の安定性と網羅性を確保するうえで、異なる国際ブランドのカードを複数持つことは非常に有効です。
店舗によっては、Visaは使えるがJCBは使えない(またはその逆)といったケースがあります。世界シェア1位の「Visa」または2位の「Mastercard」と、日本国内に強い「JCB」の2種類を持つことで、国内外のカード加盟店を幅広くカバーできます。
海外旅行や海外のネット通販サイトを利用する際は、「Visa」と「Mastercard」の2枚持ちが安心です。
3−4:メリット4|カードが使えなくなった時の予備になる
どれだけ注意していても、不意にカードが使えなくなることがあります。
例えば、
- 物理的な故障:磁気ストライプの劣化、ICチップの破損、カードの割れなど
- 紛失・盗難:メインカードを紛失・盗難に遭い利用を停止した場合など
サブカードは、こうした不測の事態における「予備」として最適です。
4:クレジットカードを複数枚持つ3つのデメリット
ここでは、クレジットカードの複数枚持ちによって生じやすい3つの主なデメリットを解説します。
クレジットカードの複数枚持ちには多くのメリットがある一方、管理を怠ると大きなデメリットやリスクにつながります。メリットを最大限に活かすためにも、これらの注意点を事前に理解しておきましょう。
4−1:デメリット1|利用額や引き落とし日の管理が大変になる
カードの枚数が増えるほど、支出の把握が困難になります。具体的には、以下のような管理上の手間やリスクが発生します。

これらのデメリットは、全てのカード情報を一元管理できる家計簿アプリなどを活用することで軽減できます。
4−2:デメリット2|年会費の負担が増える可能性がある
年会費が有料のカードを複数枚持つと、その合計額が家計の固定費として重くのしかかります。
例えば、年会費11,000円(税込)のゴールドカードを2枚持てば、それだけで年間22,000円のコストが発生します。
これらの費用は、カードの利用頻度にかかわらず発生する固定費です。年会費を支払う場合は、その金額を上回るメリット(ポイント還元、充実した保険、空港ラウンジ利用などの特典)を実際に得られているか、冷静に判断しましょう。
4−3:デメリット3|紛失・盗難時の対応が遅れやすい
保有枚数が増えるほど、セキュリティ上のリスクも高まります。特に注意したいのが、紛失や盗難に気づいた時の対応の遅れです。
財布ごと紛失した場合、保有する全てのカード会社に個別に連絡し、利用停止手続きを行わなければなりません。連絡が遅れるほど、不正利用されるリスクが高まるのです。
クレジットカードの枚数を増やすということは、こうした管理すべきセキュリティリスクも増えていくことだと認識しておきましょう。
5:クレジットカードを複数枚持つ時の上手な選び方(メイン・サブ)
クレジットカードを複数枚持つ際の上手な選び方には、大きく分けて次の3つのステップがあります。
Step 1:自分の支出を把握する
まずは家計簿アプリなどで、ご自身が「どこで」「何に」「いくら」お金を使っているかを把握します。
Step 2:メインカードを決める
次に、日常決済の軸となる「メインカード」を1枚決めます。メインカードは、「年会費永年無料」「基本ポイント還元率1.0%以上」の2点を基準に選ぶのがおすすめです。
Step 3:サブカードを選ぶ
最後に、メインカードの弱点を補完する「サブカード」を1〜2枚選びます。補完する主なポイントは、国際ブランド、利用シーン、付帯サービスの3つです。
6:まとめ
クレジットカードの平均枚数は2.8枚です。しかし、最適な枚数はご自身のライフスタイルや管理能力によって異なります。
重要なのは、平均の枚数に合わせるのではなく、ご自身の家計に最適な構成(メインカード・サブカード)を見つけることです。本記事を参考にして、ぜひご自身のカード構成を見直してみてください。
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