
「長期運用できるお金が500万円あります。一括投資と積立投資、どっちが正解ですか?」
まとまったお金があり、長期で運用をするなら『一括投資』の方がおすすめです。
更に言うと、
- 初心者は積立投資の方が向いている
- 積立投資の方がリスクが少なくなる
というわけではありません。
この記事では、500万円を長期で運用する場合、一括投資と積立投資どちらが良いのか?や、積立投資が向いている人などを解説していきます。
この記事で分かること
- 500万円を長期で運用するなら積立投資よりも一括投資
- 500万円を運用する際、積立投資が向いている人
- 一括投資と積立投資でよくある質問
1:500万円を長期で運用するなら積立投資よりも一括投資
500万円を長期で運用する場合は積立投資よりも一括投資がおすすめです。(※長期とは10年以上のこと)
なぜなら、まとまったお金があるのに、一括投資ではなく積立投資にしてしまうと大きく増やせるチャンスを逃してしまうからです。
下記のグラフは、先進国株式インデックスファンドに総額500万円を投資した場合の比較です。
- 500万円を最初に一括投資したケース(緑色グラフ)
- 毎月4.2万円ずつ、10年間積立投資したケース(オレンジ色グラフ)
この2つについて、1969年〜2022年の53年間で、購入時期を1か月ずつずらしながら運用結果を比較しています。(516回の投資タイミング別で検証)
▼一括投資と積立投資の比較グラフ

このグラフから分かることは3つあります。
- 一括も積立も下振れの幅はほぼ変わらないのに上振れの幅は大きく変わる(一括の方が上振れのリターンが大きい)
- 一括投資が元本割れしている時は積立投資でも元本割れをしている
- 積立投資が一括投資より増えていることはほぼない(積立が勝っているのは10回/516回中)
つまり、過去の実績で検証すると、下がり方は一括も積立もほぼ同じなのに、一括投資の方が500万円を大きく増やせていたということです。
大きく増やすチャンスを逃したくないという方は、一括投資をご検討ください。
FPからのコメント
資産運用は、長期的に上昇が期待できるものに投資をすることが大前提です。
上昇が期待できないものに投資をしてお金を増やすことは難しいです。
2:500万円があっても一括投資ではなく積立投資が向いている人
500万円があっても積立投資が向く人は、”NISAの積立投資枠”や”iDeCo”で資産運用を始めたい方です。
なぜなら、NISAの積立投資枠での投資やiDeCoは一括投資は出来ず、積立投資しかできないからです。
NISAの積立投資枠での投資は上限毎月10万円、iDeCoは上限毎月1.2万円~6.8万円(勤務先による。※2027年1月から引き上げ)の範囲で、主に投資信託を毎月積立で購入して運用していきます。
どちらも一括で購入するための制度ではないので、この2つの制度を利用して資産運用を始めたい人は500万円があっても積立投資を選択することになります。
FPからのコメント
資産運用の手段は一括投資か積立投資かだけではなく、運用期間や目的、予算など様々な要素から判断します。
迷う方はFPに相談してみてください。
まとまったお金がない人は運用資金を貯めるよりも積立投資で始めよう
運用に回せるまとまったお金がない場合は、積立投資で運用を始めると良いです。
毎月1万円を20年間(投資元本240万円)利回り6%で運用すると20年後は約453万円になります。
一方で、10年間お金を貯め、240万円を一括投資(運用期間10年間)すると同じ利回りでも増えている金額は約430万円です。
どちらも投資に回した金額は総額240万円で利回りも同じです。
しかし、運用期間が長い方が複利効果が高まるのでお金がより増える可能性があります。
運用に回せるまとまったお金がない方は、そのお金を貯めるよりも積立投資をスタートしてしまう方が良いでしょう。
3:一括投資と積立投資でよくある質問
私がお客様から相談を受ける中で、「一括投資と積立投資に関して」のよくある質問をまとめました。
3−1:初心者は、一括よりも積立の方がおすすめですか?
A:初心者かどうかで一括投資か積立投資の向き不向きが変わるわけではありません。
- 長期(10年以上)で運用できるまとまったお金がある
→ 一括投資 - まとまったお金がないor積立投資しかできない制度(つみたてNISAやiDeCo)を利用したい
→ 積立投資
1章のデータからも上記のような考え方で選択することをおすすめします。
3−2:積立投資の方がリスクが少なくなりますか?
A:長期的に上昇するものに投資をするのであれば、一括投資も積立投資も下振れの幅に差はほとんどありません。(リスク=元本割れや値下がりという意味で質問していると仮定します)
積立投資をしたからといって元本割れをしないわけでもありません。
3−3:ドルコスト平均法が使えるので積立投資の方が良いですか?
A:価格が長期的に上昇するものに投資する場合、積立投資は一括投資に比べて購入できる口数も減っていきます。この場合、積立投資が損をしたり元本割れをするわけではないですが、一括投資の方が資産が増える可能性が高いです。
▼ドルコスト平均法のイメージ

3−4:一括投資は短期的にリターンを狙いやすいですか?
A:積立投資よりは一括投資の方が短期的にお金を増やせる可能性はあります。
しかし、短期的にお金を増やすためには「どれを選び、どんな配分で、どのタイミングで売買すればいいのか」を決めるための知識と時間が必要です。
知識や時間をとれないという方は一括投資で短期的に利益を出すのは難しいです。
3−5:一括投資の方が売買のタイミングを一回考えればよいので楽ですか?
A:手間の面で言うと一括投資も積立投資もほとんど同じです。
最近はほとんどの金融機関で「自動積立」のサービスがあります。
積立投資でも都度購入代金を振り込む必要はなく、毎月の指定日に口座引き落としやクレジットカード決済で自動で購入してくれます。
3−6:長期投資は積立投資がおすすめですか?
A:価格が上昇するものに長期投資をする場合は、大きく増やせる可能性がある一括投資の方をおすすめします。
(※1章のデータ参照)
3−7:長期投資とはどのくらいですか?
A:10年以上と定義されることが多いです。
3−8:一括投資や積立投資が可能な商品はなんですか?
A:一括投資と積立投資で購入できる商品に違いがあります。
- 一括投資 → 株式、債券、投資信託、ETF
- 積立投資 → 投資信託、ETF
4:まとめ
500万円を長期投資できる方が積立投資を選択すると大きく増やすチャンスを逃す可能性があります。
とは言え、一括投資にしたほうがいいのか、積立投資にしたほうがいいのか、判断が難しい場合もあります。
そのような際にはFP等に相談したり、アドバイスを受けながら運用を行うという方法も有効です。
5:マネースクール101の無料個別相談
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