手取り20万円で一人暮らしをしながら貯金をすることは、決して簡単ではありません。
特に都市部では家賃や生活費が高額になりがちで、毎月の支出を適切に管理しないと、思うように貯金が増えていかないものです。
しかし、諦める必要はありません。支出の見直しや賢い節約術を知ることで、無理なく貯金を増やすことは十分に可能です。
この記事では、手取り20万円での一人暮らしにおける平均的な支出を確認し、効果的な節約術から確実に貯金を増やすためのコツまで紹介していきます。
手取り20万円・一人暮らしで貯金をするには工夫が必要
手取り20万円での一人暮らしは、決して余裕のある金額とは言えません。
例えば、家賃5万円の物件で一人暮らしをする場合、生活費などを差し引くと、毎月の手取りからわずか17,000円程度しか残らないのが現状です。
特に都市部では家賃や物価が高めなため、計画的な支出管理なしでは貯金は難しい状況といえます。
では具体的に、一人暮らしの支出はどのくらいなのでしょうか。次章では、平均的な生活費の内訳を確認していきましょう。
手取り20万円・一人暮らしの平均支出
総務省の調査によると、全国の34歳以下の単身世帯における毎月の平均支出は約133,317円です。
つまり、手取り20万円から差し引くと手元に残るのはわずか17,000円ということが分かります。将来の備えや目標達成のためには、この金額では心もとないでしょう。
生活水準を極端に下げることなく貯金額を増やすには、固定費の見直しや賢い節約術を実践することが重要です。次からは、具体的な節約のポイントを見ていきましょう。
手取り20万円・一人暮らしでも貯金を増やすための節約術
手取り20万円での一人暮らしでも、賢い工夫次第で貯金は十分可能です。大切なのは、生活の質を極端に下げることなく、効率的に支出を抑える方法を見つけること。
ここでは、すぐに実践できる6つの節約術を紹介します。
家賃は手取りの30%以下に抑える
一人暮らしの固定費で最も大きな割合を占めるのが家賃。手取り20万円の場合、家賃は30%の6万円以下に抑えることが理想的です。
例えば、駅徒歩15分の物件なら、徒歩5分の物件と比べて家賃が15〜20%程度安くなる傾向があります。また、1階や最上階の物件、築10年以上の物件を検討することで、さらに家賃を抑えることが可能です。
物件探しは、不動産サイトで「築年数」「階数」「駅からの距離」などの条件をうまく活用しましょう。
ボーナスを貯金に回す
臨時収入であるボーナスは、貯金を大きく増やせるチャンスです。できれば、ボーナスの50%以上を貯金に回せるといいでしょう。
具体的な使い道としては、まず3か月分の生活費を緊急預金として確保。残りは将来の目標達成用の資金とするのがおすすめです。
受け取ったボーナスはすぐに目的別口座に振り分けることで、使い過ぎを防ぐことができます。
格安SIMに切り替える
大手キャリアから格安SIMへの乗り換えで、通信費を大幅に節約できます。
大手キャリアの場合、スマホ代が月々8,000〜10,000円かかるのに対し、格安SIMなら3,000〜4,000円程度に抑えられます。年間で考えると5〜7万円もの差額が生まれます。
格安SIM会社を選ぶなら、データ容量や通信速度が安定している大手系列のブランドがおすすめです。ただし、通信速度が時間帯によって遅くなる可能性もあるため、契約前に利用エリアでの通信状況を確認しましょう。
サブスクリプションサービスの見直し
動画配信や音楽配信、食事配達サービスなど、気づけば複数のサブスクリプションを契約している方も多いはず。
これらを全て見直すことで、月々3,000〜5,000円の節約が可能です。まずは利用頻度の低いサービスを洗い出し、解約を検討しましょう。
また、家族や友人とのアカウント共有プランの活用や、無料プランへの切り替えも効果的です。
休日はお金をかけずに楽しむ
娯楽費を抑えるからといって、楽しみを我慢する必要はありません。
例えば、近所の公園でピクニックを楽しんだり、図書館で読書をしたりと、無料で楽しめる活動は意外と多いものです。
各地域の公式サイトやSNSをチェックすれば、無料の美術展や音楽イベント、季節のお祭りなども見つかります。
これらを上手に活用することで、毎月の娯楽費を1万円以内に抑えることも十分可能です。
定期的な断捨離で不用品を売る
使わなくなった物は定期的に断捨離をして売ってしまいましょう。臨時収入を得られるだけでなく、部屋も整理できる一石二鳥の方法です。
特に売れやすいのは、ブランド品、本、ゲーム、家電などです。フリマアプリの場合、手数料は10%程度で、梱包さえしっかりすれば初心者でも安心して取引できます。
月に3〜5点出品するだけでも、数千円程度の収入が見込めます。
一度に全ての節約術を実践するのは大変なので、できるところから少しずつ始めていきましょう。
先取り貯金で貯金を習慣化するのがおすすめ
様々な節約術を実践できるようになったら、次は確実に貯金を増やすための仕組み作りです。
おすすめなのが「先取り貯金」という方法。これは、給料日に決まった金額を自動的に貯金口座に振り込む仕組みのことです。
先取り貯金には以下のような方法があります。
- 自動積立定期預金
- 積立保険
- 財形貯蓄制度
特に財形貯蓄は給与から自動で天引きされるため、確実に貯金ができます。また、積立保険も長期的な資産形成には有効な選択肢の一つです。
いずれの方法も一度設定してしまえば自動的に貯金が増えていくので、継続的な貯金習慣が自然と身についていきます。
まとめ
手取り20万円での一人暮らしでも、工夫次第で十分な貯金は可能です。
大切なのは、一度に全ての節約方法に取り組もうとせず、自分のライフスタイルに合わせて、できることから少しずつ始めること。
まずは家賃や通信費などの固定費の見直しから始め、慣れてきたら先取り貯金を導入するなど、段階的に取り組むのがおすすめです。
無理なく続けられる範囲で、あなたに合った貯金方法を見つけていきましょう。