お金がかかる習い事って何?子どもに人気のランキング10選も紹介!

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お金がかかる習い事って何?子どもに人気のランキング10選も紹介!
2025.06.28

お金がかかる習い事って何?子どもに人気のランキング10選も紹介!

「子どもの習い事って、いくらぐらいかかるの?」お子さんがどんな習い事に興味・関心があるのか、と同じくらい気になるのが「費用」ではないでしょうか。

本記事では、そんな保護者の皆さんの疑問や不安に応えるため、子どもの習い事にかかるリアルな費用事情を徹底解説します。

本記事を最後まで読んで、漠然としたお金の不安を解消し、親子で納得できる習い事を選びましょう。

この記事を書いたFP
お金がかかる習い事って何?子どもに人気のランキング10選も紹介!
武森 聖佳
武森 聖佳
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目次

実態をチェック!子どもの習い事、みんなどうしてる?

子どもの習い事を考え始めると、他の家庭の状況も気になりますよね。ここでは、最新の調査データからリアルな習い事の実態をチェックしていきます。

子ども一人あたりの習い事にかかる平均費用や、どれくらいの割合の子どもが平均でいくつくらいの習い事をしているのか、ご自身の家庭の習い事予算を考えるうえでの参考にしてください。

子ども一人あたりの習い事費用の平均額

ソニー生命の2025年の調査によると、スポーツや芸術の習い事、家庭学習、塾などをすべて含めた「学校外教育費」の月額平均は、全体で16,172円でした。

2016年から2025年の子供一人当たりの月額学校外教育費平均を示す棒グラフ。2024年の17,593円が最高額。

出典:ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査 2025」

内訳を見ると、年齢による違いがはっきりしています。未就学児では月平均9,201円、小学生になると18,530円、そして中高生では25,282円まで上昇します。これは、学年が上がるにつれて学習塾などの費用が増えることが大きな理由と考えられるでしょう。

子供の就学状況別(未就学児、小学生、中高生、大学生等)の月額学校外教育費平均の推移(2016~2025年)を示す折れ線グラフ。未就学児が最も高く、多くが2024年に支出ピーク。

出典:ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査 2025」

大学生等になると11,603円と少し落ち着くようです。ただし、これらの金額はあくまで平均額です。ひとつの目安として参考にしてください。

習い事をしている子どもの割合と平均個数

では、実際にどれくらいの割合の子どもが習い事をしているのでしょうか?ソニー生命の2025年の調査では、「スポーツや芸術などの習い事」をしている子どもは全体の約4割(39.0%)でした。

子供の習い事状況:小学生の実施率66.5%が最高(就学段階別)。実施者の習い事は平均1.4個、多くは1つ。

出典:ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査 2025」

小学生に限るとその割合は66.5%にものぼり、3人に2人は何かしらのスポーツや芸術系の習い事をしています。また習い事だけでなく、家庭学習や塾なども含めた「学校外教育」を何か1つでも行っている子どもは全体の半数以上でした(「何も行っていない」割合が45.3%のため)。

子供の学校外学習(習い事等)の数を示すグラフ。大学生等は約8割が0個。小学生は平均2.0個で活動的。全体平均1.3個。

出典:ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査 2025」

気になる習い事の数ですが、学校外教育を行っている子どもの平均個数は全体で1.3個です。なかでも小学生は平均2.0個と最も多くなっています。小学生時代に複数の習い事を経験し、中高生になると部活や塾に絞っていく、というパターンが多いのかもしれません。

子どもに人気の習い事ランキングTOP10

「子どもに習い事をさせたいけど、何がいいのかな?」と頭を悩ませている保護者の方も多いのではないでしょうか。そこで、実際に小学生以下の子どもを持つ保護者を対象にしたアンケート調査から、人気の習い事ランキングTOP10を見てみましょう。

子供に人気の習い事TOP10。1位水泳(32.4%)、2位サッカー(32.1%)。学習塾(17.2%)は月1万~3万円と高め。各費用相場も記載。

順位の参考:株式会社イオレ「2023年版 子どもの習い事に関するアンケート」

人気の習い事には、水泳からサッカー、英会話などさまざまな種類があります。ただし、このランキングや費用はあくまで目安です。

大切なのは、ランキングに惑わされず、お子さんが本当に興味を持って続けられるものを選ぶこと。実際に教室の体験レッスンに参加したり、資料を取り寄せたりして、内容や雰囲気、先生との相性、そして家計とのバランスをしっかり確認してから決めるようにしましょう。

お金がかかる習い事3選

子どもの可能性を広げる習い事ですが、中には「想像以上にお金がかかった…」となりやすいものも存在します。月謝だけを見ていると気づきにくい費用が発生し、後々家計を圧迫してしまうケースも。

ここでは、特に費用が高額になりやすいとされる習い事の代表例を3つ紹介します。

お金がかかる習い事3選:バレエ(月1-2万+発表会費等)、楽器(月0.8-2万+本体代等)、フィギュアスケート(月3万-数十万+用具・衣装代等)。

ここで挙げた3つの習い事は、あくまで高額になりやすい一例です。ではなぜこれらの習い事は費用がかさむのでしょうか?実は、お金がかかる習い事にはいくつかの共通する理由があるのです。次の章では、その理由を4つのポイントに分けて解説していきます。

お金がかかる習い事に共通する4つの理由

お金がかかる習い事には、共通する4つの理由があります。

  1. 初期費用(道具・楽器・ユニフォーム等)が高額
  2. 発表会・試合・遠征などイベント関連費用
  3. 専門的な指導料や施設利用料が必要
  4. 上達するほど・長く続けるほど費用が増加

これらの理由を知っておくことで、「こんなはずじゃなかった!」という後悔を防ぐことができるはずです。しっかりチェックしていきましょう。

理由1:初期費用(道具・楽器・ユニフォーム等)が高額

まず挙げられるのが、習い事を始める際に必要な「初期費用」が高額であるケースです。レッスンを始めるためには、専用の道具やユニフォームなどを最初に揃えなければならず、これがまとまった出費につながるのです。

例えば、ピアノやバイオリンといった楽器系の習い事では、楽器そのものを購入またはレンタルする必要があります。特にバイオリンは、入門用でも数万円、本格的なものになると数十万円以上することも。ピアノも電子ピアノならまだしも、アップライトピアノやグランドピアノとなると、大きな出費を覚悟しなければなりません。

始める前に、何にいくらかかるのか、しっかりリストアップして確認することが大切です。

理由2:発表会・試合・遠征などイベント関連費用

月々のレッスン料はそれほど高くなくても、定期的に開催される「イベント」への参加が予想外の大きな出費となるケースもあります。子どもの成長を発表する場や、練習の成果を試す機会は大切ですが、そのための費用負担は決して軽くありません。

特に、バレエやピアノ、ダンスなどの発表会は、参加費そのものが数万円かかるうえに、華やかな衣装代(レンタルでも高額な場合や、購入が必要なケースも)、記念写真やDVDの購入費、お世話になった先生へのお礼などが別途必要となり、トータルで十数万円を超えることもあります。

年間でどれくらいのイベントがあり、それぞれどの程度の費用がかかるのかを事前に把握しておきましょう。

理由3:専門的な指導料や施設利用料が必要

習い事の内容によっては、高度な専門知識や技術を持つ先生から指導を受ける必要があったり、特別な施設を利用したりしなければなりません。つまり、質の高いレッスンや環境には相応のコストがかかるということです。

例えば、プロの音楽家やダンサーなど、専門性の高い指導者によるレッスンは、一般的なグループレッスンよりも指導料が高めに設定されていることが多いです。マンツーマンでの個人指導となると、費用はさらに上がります。

また、練習のために特別な施設や設備が必要な習い事も、費用がかさむ要因です。フィギュアスケートならスケートリンクの利用料、乗馬なら乗馬クラブの施設利用料や馬の維持管理費の一部といったものが別途必要になります。

理由4:上達するほど・長く続けるほど費用が増加

意外と見落としがちなのが、子どもの「上達」や「継続期間」に伴って、習い事の費用が増加していくケースです。始めた当初は手頃な費用だったとしても、レベルが上がったり、長く続けたりすることで、負担が徐々に増していくことがあります。

例えば、レベルが上がるとより難しい内容を学ぶ上級クラスに進級し、レッスン料が値上がりすることがあります。また、使う道具や教材も、より専門的で高価なものが必要になることも。バイオリンなら体の成長に合わせて楽器を買い替える必要がありますし、バレエならトゥシューズの消費が激しくなります。

「最初は安かったのに…」と後で慌てないためにも、将来的な費用の増加も頭に入れておく必要があるでしょう。

子どもの習い事費用を無理なく準備する3つの方法

「やっぱり習い事ってお金がかかるんだな…」と感じた方もいるかもしれません。しかし、工夫次第で費用負担を抑えたり、計画的に準備したりすることは可能です。

ここでは、子どもの習い事費用を無理なく準備するための3つの方法を紹介します。

  1. 家計を見直し、習い事の予算を決める
  2. 自治体の助成金や補助制度を調べる
  3. 中古品やお下がり、レンタルを活用する

これらの方法を参考にして、子どもが楽しく習い事を続けられる環境を整えていきましょう。

家計を見直し、習い事の予算を決める

最初に取り組むべきは、やはり「家計の見直し」です。現状のお金の流れを把握しないことには、習い事にいくら使えるのか、そもそも習い事を始める余裕があるのかが分かりません。

具体的なステップとしては、以下の流れで進めると良いでしょう。

  1. 毎月の「収入」と「支出」を書き出す
  2. 無駄がないかをチェックする
  3. 具体的な予算を決める

月謝だけでなく、発表会や初期費用、消耗品など、年間でかかる費用も考慮に入れると現実的な予算が立てられるはずです。

自治体の助成金や補助制度を調べる

次に検討したいのが、お住まいの自治体が実施している「子育て支援制度」の活用です。市区町村によっては、子育て世帯の経済的負担を軽減するために、習い事の費用を一部補助してくれる制度を用意しています。

例えば、「子育て支援クーポン」といった名称で、特定の習い事教室やスポーツ施設の利用料が割引になったり、一定額の助成金が支給されたりするケースがあります。

ただし、これらの制度は、所得制限があったり、対象となる子どもの年齢や利用できる習い事の種類が決まっていたりする場合がほとんどです。まずは、お住まいの市区町村の公式Webサイトで「子育て支援」「習い事 助成」「クーポン」などのキーワードで検索してみることをおすすめします。

中古品やお下がり、レンタルを活用する

初期費用が高額になりがちな楽器やスポーツ用具、ユニフォームなどは、すべて新品で揃える必要はありません。「中古品」「お下がり」「レンタル」を上手に活用し、費用を賢く節約しましょう。

  • 中古品:フリマアプリやリサイクルショップ、地域の情報サイトなど
  • お下がり:兄弟姉妹や親戚、友人から譲ってもらう
  • レンタル:ピアノやバイオリンなどの楽器、一部の高価なスポーツ用具はレンタルサービスを利用する

これらの方法をうまく組み合わせれば、習い事にかかる費用負担を大きく減らせます。

まとめ

本記事では、子どもの習い事にかかる費用について、平均額や人気ランキング、費用がかさむ理由、そして無理なく準備する方法を解説しました。

大切なのは費用面だけでなく、ご家庭の家計状況とお子さんの「やってみたい!」という気持ち、両方のバランスを取ることです。紹介した方法を参考に、まずは家計を見直すことから始めてみませんか。

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