
「一時払い外貨建て保険は高金利でお金が増えると保険ショップで勧められました。良い商品だと思いましたが、デメリットはないのですか?」
一時払い外貨建て保険は、短期で解約した時にデメリットがあります。
失敗しないために、具体的なデメリットや心がけたいポイントは知っておきたいですね。
この記事では一時払い外貨建て保険の3つのデメリットと、失敗しないためにはどうすればよいのか?を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 一時払い外貨建て保険のデメリット
- 一時払い外貨建て保険で失敗しないために心がけたいポイント
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1:一時払い外貨建て保険のデメリットは短期で解約したときにある
一時払い外貨建て保険のデメリットは短期で解約したときにあります。
短期で解約をすると、元本割れのリスクが高まるからです。
具体的に元本割れをする要因としては以下の3つがあります。
- 短期解約控除がある(お金が差し引かれる)
- 為替が円高になる
- 市場金利が上がる
以下で、順番にみていきます。
1−1:短期で解約したときに、お金が差し引かれるので元本割れのリスクが高まる
短期で解約したときにはお金が差し引かれるので、元本割れのリスクが高まります。
一時払い外貨建て保険は10年以内の解約では短期解約控除が定められ、それによりお金が差し引かれて戻ってくるからです。
短期解約控除は加入までの期間が短い方が控除率が高く設定されており、短期であればあるほど元本割れのリスクが高まります。
▼一時払い外貨建て終身保険の短期解約控除例

1−2:短期で解約をしたときに、為替が円高であると元本割れリスクが高まる
短期で解約をしたときに、為替が円高であると元本割れのリスクが高まります。
短期だと金利分のプラスがまだ小さいため、解約時に円高であるとマイナスの影響をカバーできないからです。
ドル建ての保険を解約して円で受け取る時に円高であると為替ではマイナスですが、それを金利分のプラスでカバーできれば元本割れしません。
それが、短期での解約だと金利分のプラスがまだ小さいため、元本割れのリスクが高まります。

【例】一時払いドル建て終身保険500万円を解約する場合
<条件>
- 10年固定金利4%
- 加入時1ドル140円、解約時1ドル120円
上記条件の場合、1年で解約すると解約返戻金は約446万円となり、元本割れをします。
もし10年経過後に解約すると、解約返戻金は約634万円となり元本割れをしません。
(*手数料などは考慮していません。)
為替の円高円安と外貨建て保険が受ける影響
円高とは外貨に対して円の価値が上がることです。
これに対して、円安とは外貨に対して円の価値が下がることです。
例えば、1ドル140円だったのが、120円の方向に動くと円高になったと言います。

為替は日々取引をされていて、円高になったり円安になったりします。
では、外貨建て保険は円高と円安でどのような影響を受けるのでしょうか。
例えば円高になると、毎月支払いのあるドル建て終身死亡保険では、
- 毎月の支払い保険料は下がり負担が軽くなる
- 受け取れる金額(死亡保険金や解約返戻金)も下がる
といった影響があります。
▼為替による外貨建て保険が受ける影響

1−3:短期で解約したときに、市場金利が上がっていると元本割れのリスクが高まる
短期で解約したときに、市場金利が上がっていると元本割れのリスクが高まります。
短期だと金利分のプラスが小さいため、解約時に市場金利が上がったマイナス分をカバーできないからです。
一時払い外貨建て保険には市場金利が上がると解約返戻金が下がるという市場価額調整があります。
その影響は短期であればあるほど大きいこともあるので、短期解約したときに元本割れのリスクはより高まります。

市場価額調整とは
市場価額調整とは、保険を途中で解約する場合に債券など運用対象となっている資産の価値を解約時の返戻金に反映させる手法です。

一般的には、債券の価値は市場金利が高くなると下がり、低くなると上がります。
なので、保険を途中解約するときの金利が高くなっていると返戻金は下がり、金利が低くなっていると返戻金は上がります。
なお、解約日が積立利率計算基準日の場合は市場価額調整を行いません。
一時払い外貨建て保険では積立利率計算基準日を10年や20年としている場合が多いです。
2:一時払い外貨建て保険で失敗しないためには10年以上保有するつもりで
一時払い外貨保険で失敗しないためには10年以上保有するつもりで加入しましょう。
10年以上保有することで、元本割れのリスクを小さくできる可能性が高くなるからです。
具体的には、10年保有すると前章でみた短期解約控除(1−1)の影響を受けにくくなります。
また、10年以上の長期保有すると金利分のプラスが大きくなるので、円高(1−2)や市場金利が上がる(1−3)というマイナスの影響をカバーできるので、元本割れのリスクが小さくなりやすいです。
例えば、一時払いドル建て保険に500万円で加入した場合、解約するまでの経過年数による解約返戻金の推移(シミュレーション)は以下になります。
<条件>
- 固定金利4%
- 1ドル140円で加入
- 1ドル120円で解約 (※短期解約控除は1−2の例を使用する)

この場合、3年で解約すると為替と短期解約控除によって元本割れをしますが、10年で解約する場合は134万円の利益がでる計算です。
なので、一時払い外貨建て保険で失敗しないためには10年以上保有するつもりで加入することをおすすめします。
3:まとめ
一時払い外貨建て保険は短期で解約してしまうと、元本割れのリスクが高まるというデメリットがあります。
なので、10年以上保有するよう心がけるとよいでしょう。
また、一時払い外貨建て保険は現在多く販売されており、内容やリスクも商品によって異なります。
そこで、自分に最適な商品を選ぶことが大切となります。
そのためにも一時払い外貨保険を検討したい人は、いちどFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。
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