
「終活として、まずは銀行口座の整理を始めようと思っています。いくつか銀行口座を持っていますが、ひとつにまとめた方がよいですか?」
不要な銀行口座をそのままにしておくと、相続の際に、残された家族の手間が増えてしまいます。
しかし、必ずしもひとつにまとめる必要はありません。
残された家族がわかるように整理しておくことが重要です。
この記事では、終活のために銀行口座をまとめる際のポイントを説明していきます。
最後によくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事でわかること
- 銀行口座は一覧表にまとめて整理しよう
- 銀行口座のまとめ方
- 銀行口座をまとめる際によくある質問
1:銀行口座は一覧表にまとめて整理しておこう

終活の際、銀行口座は一覧表にまとめて整理しておきましょう。
なぜなら、銀行口座の有無や内容が一目でわかることにより、家族の手間や負担が軽減されるからです。
相続の際や認知症になった時に、どの銀行に、どれくらい預金があるかわからないと、家族は一から調べることになります。
一覧表には以下の項目を載せておきましょう。
- 銀行名
- 支店名
- 預金の種類
- 口座番号
- 残高
- 用途
▼一覧表作成例

家族の手間や負担を軽減するために、銀行口座は一覧表にまとめて整理しておきましょう。
一覧表作成時のポイント
- 証券口座やクレジットカードも一緒に一覧表にまとめて整理しておきましょう
- 一覧表は家族にわかるように保管しておきましょう
2:口座の選別、解約、まとめる作業のポイント

一覧表を作成したら、必要な口座と不要な口座に選別し、不要な口座は解約したり、他の口座にまとめていきましょう。
選別のポイントは以下の通りです。
使用頻度
全く使用していない、または年に1回使用するかどうか
→ 不要な口座として解約
残高
少額しか残っていない(数千円程度)
→ 不要な口座として解約
使いやすさ
ATMや支店が近くにある
→ 残す口座として検討
サービス
金利がよい、ネット対応ができる
→ 残す口座として検討
※公共料金やクレジットカードの引き落とし口座が複数ある場合は、引き落とし口座をひとつにまとめることも検討してみましょう。
3:使用していない口座をそのままにしておくと相続の際に発生すること

残高が少なく、使用していない口座をそのままにしておくと、相続の際、余計な費用や手間が発生する可能性があります。
今のうちに不要な口座は解約しておきましょう。
2つの事例をご紹介します。
事例1:残高証明書を請求した金額の方が高くついた
夫が亡くなり、相続手続きに銀行へ行くと、相続人が把握していない口座が複数出てきました。
残高がわからないと遺産分割もできないため、残高証明書を請求しました。
結果、それらの口座には数百円、数千円しか残っておらず、残高証明書を請求した金額の方が高くつきました。
事例2:司法書士に払う報酬が高くなってしまった
相続手続きが煩わしいし、解約する口座も多くないので、司法書士事務所に全てをお願いしました。
司法書士事務所の方で調べた結果、残高がほとんどない口座がいくつか出てきて、それらも解約することになりました。
この司法書士事務所では、解約する口座が1つ増えるごとに司法書士に払う報酬がプラスされていくため、見積りよりだいぶ高くつきました。
4:銀行口座をまとめる際によくある質問
銀行口座をまとめる際によくある質問をQ&A形式でまとめました。
4-1:Q1 銀行口座はいくつぐらいにまとめた方がよいですか?
いくつにまとめた方がいいかは、使い勝手で選んでよいと思います。
目安としては3口座前後ぐらいにまとめるとよいでしょう。
ひとつにまとめるとリスクがでてくる場合もあります。
特に、1000万円以上預金がある場合は口座をまとめすぎない方が安心です。
※銀行が破綻した時、1000万円までしか保護されない
銀行が破綻すると、ひとつの銀行で1000万円とその金利までしか保護されません。(預金保険制度)
参照:金融庁|預金保険制度
4-2:Q2 銀行口座を解約する際は、窓口に行かなければいけませんか?
基本的には窓口での解約となりますが、銀行によっては、オンライン上で解約できる場合もあります。
解約する前に、銀行のホームページを確認してみましょう。
4-3:Q3 銀行口座を解約する際には何を持参したらいいですか?
通帳、キャッシュカード、届出印、本人確認書類を持参しましょう。
また、解約する口座に残高がある場合は、現金で受け取るか別の口座に振り込む必要があります。
振込先の口座情報も控えていきましょう。
4-4:Q4 銀行口座をまとめる際には費用がかかりますか?
同じ銀行の支店をまとめるのであれば、費用はかかりません。
別の銀行に残高を振り込む場合は振込手数料がかかります。
4-5:Q5 動きのない銀行口座をそのままにしておくとどうなりますか?
10年以上、入出金等の動きがない場合は、休眠口座に移行してしまうため、解約の際に手間と時間がかかります。
また、最近では未利用口座管理手数料をとる銀行もあるので、必要のない口座は早めに解約をおすすめします。
4-6:Q6 定期預金のみの口座はそのままにしておいていいですか?
無理に解約する必要はありませんが、普通預金に移しておくことで、病気やけがをして大きなお金が必要になった時に、すぐに対応することができます。
まずは、満期がいつかを確認して、満期がきたときに解約した方がいいかを検討してみましょう。
4-7:Q7 自分でも口座の有無が把握できていません。どうすればいいですか?
銀行の窓口で全店照会を依頼すると、自分の名義の口座を教えてもらうことができます。
4-8:Q8 銀行で投資信託を購入して保有しています。運用はそのまま続けたいのですが、銀行口座だけ解約することはできますか?
基本的にできません。
口座を解約する場合は、投資信託も同時に売却(解約)する必要がある銀行がほとんどです。
もし「銀行口座を解約したいけれど投資信託の運用は続けたい」という場合は、証券会社や他の銀行への移管(口座変更)の手続きを検討すると良いでしょう。
4:まとめ
終活において銀行口座をまとめる際は、一覧表を作成し、一目で銀行口座の内容をわかるようにしておくことが重要です。
一覧表を作成後に、銀行口座をまとめるか考えていきましょう。
また、銀行口座をどうまとめていこうか迷う方はFPに相談してみましょう。