
「スキンケアってどこにお金をかけるのが正解?」
美容医療の現場で働く看護師として、お客様から頻繁にいただく質問です。
そこで、肌の綺麗な美容クリニックスタッフ10名に「スキンケアにお金をかける順番」をヒアリングしてみました。
その結果、驚くほど共通の順番が見えてきました。
この記事ではデータに基づいて、”最もコスパが良い、スキンケアにお金をかける順番”をお伝えしていきます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事で分かること
- スキンケアでお金をかけるべきアイテム
- スキンケアでお金をかける順番
- スキンケア化粧品が必要な理由
- スキンケアで大切なこと3選
※本記事での「お金をかける順番」の定義
高価なものを買うことではなく、自分の肌状態に合わせて「効果が期待できるアイテムに予算を配分する順番」のことです。
1:美容クリニックスタッフに聞いた「スキンケアにお金をかける順番」
「スキンケアにお金をかける順番」のおすすめは、
1番目『クレンジング』 → 2番目『クリーム 』→ 3番目『日焼け止め』です。
以下は、私が実際に美容クリニックスタッフ10名に、「スキンケアにお金をかける順番」をヒアリングした結果です。
質問①として、以下の選択肢の中から、「スキンケアにお金をかける順番」を3位まで選んでもらい、ポイントを振り、10名の合計を算出しました。
選択肢
クレンジング / 洗顔 / 化粧水 / 美容液 / 乳液 / クリーム / 日焼け止め
ポイント配分
1位=3ポイント / 2位=2ポイント / 3位=1ポイント
さらに、質問②として「スキンケアで大切にしていること」も伺いました。

結果は以下の通りです。
合計ポイント
1位:クレンジング(21ポイント)
2位:クリーム(13ポイント)
3位:日焼け止め(10ポイント)
また、質問②「スキンケアで大切にしていること」では、「睡眠」「クレンジング」「保湿」の順番で意見が多く出ました。
以上より、美容クリニックスタッフによる、「スキンケアにお金をかける順番」のおすすめは、
「クレンジング→クリーム→日焼け止め」です。
2:クレンジング・クリーム・日焼け止めにお金をかけるのがおすすめな理由
この章では、それぞれのスキンケア化粧品がなぜおすすめなのかを解説していきます。
2-1:クレンジングにお金をかけるのはとてもおすすめ
クレンジングにお金をかけるのはとてもおすすめです。
クレンジングの質が、毛穴詰まり・酸化・くすみ・乾燥などほぼすべての肌トラブルの起点になるためです。
小林製薬(皮膚科医監修)のスキンケアガイドでは、洗い残しは肌のバリア機能を弱め、トラブルの原因になると説明されています。
クレンジングを選ぶ際に知っておきたい3つの種類
・オイルクレンジング(皮脂が多い人向け)
洗浄力が高く、濃いメイクや皮脂汚れをしっかり落とせる。
・クリームクレンジング(乾燥肌・敏感肌・年齢肌向け)
洗浄力と保湿力のバランスが良く、しっとりした洗い上がり。
・ジェルクレンジング(ナチュラルメイク中心の乾燥肌・敏感肌向け)
摩擦が起きにくく、刺激が少ない。
もしクレンジングを行わなかった場合、毛穴が詰まり、ニキビが発生してしまう可能性が高まります。
メイク汚れや皮脂をしっかり落とすことで、その後に使う化粧水・美容液の美容成分(コラーゲン、セラミド、ビタミンC誘導体など)が肌に届きやすくなります。
そのため、クレンジングへの投資は最もコスパが高い選択です。
2-2:クリームにお金を配分することは効果的
クリーム(保湿)にお金を配分することは効果的です。
角層のバリア機能が低下すると、乾燥・赤み・かゆみなどのトラブルが起こりやすくなるためです。
日本皮膚科学会では、バリア機能を整えるには保湿剤が最も有効と示されています。
(参考:日本皮膚科学会ガイドライン|アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021 )
※アトピー性皮膚炎向けの資料ですが、乾燥肌の基本原理として共通する考え方です。
クリームを選ぶ際に知っておきたい「水分量と油分量のバランス」
・水分量が多いクリーム
インナードライ肌・脂性肌・夏場の保湿に向いており、水分不足を整えたい人におすすめ。肌になじみやすく、ベタつきにくい。
・油分量が多いクリーム
乾燥肌・敏感肌・年齢肌・秋冬の保湿に向いており、バリア機能を高めたい人に適している。水分の蒸発を防ぎ、肌をしっかり守る。
クリームを使用しないと、化粧水と美容液を使用しても、蒸発を早めてしまいます。
そのため、保湿にお金を配分することは効果的です。
2-3:日焼け止めは将来のリターンが大きいアイテム
「日焼け止め」は将来のリターンが大きいアイテムです。
シミ・しわ・たるみなどの光老化の8割以上は、紫外線が原因だからです。
日本化粧品工業会は、「紫外線が光老化の主因であり、日焼け止めが最も基本的な防御手段」「顔の老化の8割は太陽光によるものとも言われています」と説明しています。
参考:日本化粧品工業会|サンスクリーンにより光老化を予防する効能
日焼け止めを選ぶ際に知っておきたい「SPF」と「PA」
日焼け止めは、防ぐ紫外線の種類によって役割が異なります。
・SPF
UVB(シミ・そばかす)を防ぐ指標
・PA
UVA(シワ・たるみ)を防ぐ指標
肌老化を防ぐためには、SPFだけでなくPAもしっかり確認することが重要です。
ノンケミカル(紫外線散乱剤)とケミカル(紫外線吸収剤)の違い
・ノンケミカル
紫外線を肌表面で反射・散乱させる。刺激が少なく、敏感肌・子ども向け。ただし白浮きしやすい。
・ケミカル
紫外線を吸収して熱などに変換する。伸びがよく、使用感が軽い。高SPF・高PA商品が多い。
肌質や使用感の好みによって選ぶのがおすすめです。
生活シーン別の目安
・日常生活
SPF20程度・PA+以上
・屋外活動・日差しが強い日
SPF30以上・PA++以上
「強ければ強いほど良い」ではなく、生活シーンと肌状態に合った強さを選ぶことが、継続のポイントです。
日焼け止めを使用しないと、老化に伴って、シミやしわが急激に増え、たるみも加速してしまい、本来の年齢より上に見られてしまう可能性も高くなります。
日焼け止めは、将来のリターンが大きいアイテムのため、より自分に合ったものを選びましょう。
スキンケア用品に使う1カ月あたりの金額
1カ月あたりのスキンケア用品にかかる平均額は、女性が3,377円、男性が1,586円です。
年代別でみると、女性は30代(3,761円)が最も高く、男性は20代(2,711円)が最も高い結果となっています。
出典:(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年下期資料編(詳細版)<美容意識・購買行動編>
3:美容医療職が伝えたい!スキンケアで大切にしていること3選
質問②「スキンケアで大切にしていること」では、「睡眠」「クレンジング」「保湿」の順番で意見が多く出ました。
この3つがなぜ必要なのかや、それを行う際のポイントをまとめました。
3−1:睡眠
目的
肌の修復・バリア回復を促し、乾燥・くすみ・赤みを改善。
推奨される方法・ポイント
- 7〜9時間の良質な睡眠が理想
- 深夜0時~3時の間の深い眠りも肌の正常な代謝サイクルにとって重要
- 睡眠不足は乾燥・くすみ・炎症の悪化につながる
根拠・参考文献:第一三共ヘルスケア「睡眠と美容に関する調査レポート」
3−2:クレンジング・洗顔
目的
汚れをオフし、後のスキンケア効果を高める。
推奨される方法・ポイント:
- 34〜35度のぬるま湯が最適
- シャワーを直接当てない
- 洗い残しやすい部位:鼻のきわ、こめかみ、髪の生え際は、最後に薬指で追加すすぎ
- 洗顔は「蝶がふわっと止まるような力加減」で十分
根拠・参考文献:小林製薬「eaudemuge」コラム
3−3:保湿
目的
水分を「与える」だけでなく、逃がさないことでバリア機能を強化し、乾燥・赤み・毛穴詰まりなどの悩みを改善。
推奨される方法・ポイント
- 「落とす」工程とセットで最大効果を発揮する
- 化粧水→美容液で角層を潤した後に、クリームで蓋をする
※化粧水は量を惜しまず使っても、仕上げにクリームを省くと保湿は成立しない - クリームで水分蒸散を防ぎ、角層バリアを再構築する
根拠・参考文献:日本皮膚科学会|アトピー性皮膚炎ガイドライン( ※乾燥肌にも応用可能)
4:まとめ
スキンケアでお金をかける順番は、肌悩みによって変わってきます。
しかし共通するのは、「肌の土台を整える工程から優先して投資する」ということです。
さらに、スタッフの多くが「睡眠」も大切な習慣の一つとして回答しており、肌の修復力を高める生活習慣が整うほど、スキンケア投資の効果が最大化します。
正しい順番でお金を配分すれば、最もコスパ良く効果を出すことができます。