円高円安の覚え方をわかりやすく解説!輸出・輸入への影響は?

TOP おかねの小槌 円高円安の覚え方をわかりやすく解説!輸出・輸入への影響は?
円高円安の覚え方をわかりやすく解説!輸出・輸入への影響は?
2025.05.27

円高円安の覚え方をわかりやすく解説!輸出・輸入への影響は?

円高・円安は、私たちの暮らしや日本経済を知る上でとても大切なキーワードです。しかし、少し複雑で分かりにくいと感じる人も多いかもしれません。

この記事では、円高・円安の基本から、私たちの生活や経済に与える具体的な影響まで、図や例えを使いながらわかりやすく解説していきます。

「なんとなく」で済ませていた円高・円安の知識を、ここでしっかり身につけて、経済ニュースへの苦手意識を克服しましょう!

この記事を書いたFP
円高円安の覚え方をわかりやすく解説!輸出・輸入への影響は?
古賀 孝夫
古賀 孝夫
難しい金融の仕組みや、低金利時代の資産運用について分かりやすくお伝えします!

目次

そもそも円高・円安とは

ここでは、円高と円安の基本的な意味を解説します。

為替レートがなぜ変動するのか、そして結局のところ円高と円安は私たちの暮らしにとってどちらが良いのか。まずは基本をしっかり押さえていきましょう。

円高とは

円高とは、文字通り円の価値が高くなることを指します。他の国の通貨、例えばアメリカドルと比べて、日本円のパワーが強くなるイメージです。

具体的に見てみましょう。

例えば、今まで「1ドル=120円」で交換できていたとします。これが「1ドル=100円」になった場合、同じ1ドルを手に入れるために必要な日本円が少なくて済みますよね?

これが円高です。120円出さないと買えなかったものが100円で買えるようになると考えると、円の価値が上がった(=円高になった)ことがわかります。

円安とは

円安は、円高のまったく逆であり、円の価値が安くなることを意味します。例えば、アメリカドルと比べて、日本円のパワーが弱くなるイメージです。

具体的に見てみましょう。

「1ドル=120円」だったものが、「1ドル=150円」になったとします。同じ1ドルを手に入れるために、以前より多くの日本円(150円)が必要です。

これが「円安」。120円で買えていたものが150円出さないと買えなくなったと考えると、円の価値が下がった(=円安になった)ことがわかります。

為替レートが変わる理由

円高になったり円安になったり、為替レート(通貨の交換比率)はなぜ日々変わるのでしょうか?そのおもな理由は、モノの値段と同じで「需要と供給」のバランスで決まるからです。

円を買いたいと思う人が増えれば、円の価値は上がって円高になります。逆に、円を売りたい(他の通貨に換えたい)と思う人が増えれば、円の価値は下がって円安になるのです。

結局、円高と円安、どっちがいいの?

円高と円安、どっちが日本にとって良いのでしょうか。

実は「絶対にこっちが良い!」と断言するのは難しい問題です。なぜなら、立場や状況によって、円高が良い人もいれば、円安が良い人もいるからです。

例えば、海外から商品を輸入している会社や、これから海外旅行や留学に行く人にとっては、円高が良いといえるでしょう。

一方、海外に商品を輸出している会社や、外国人観光客を受け入れるホテルやお店にとっては、円安の方が良いといえるのです。また、外貨預金・外貨資産を持っている人も、円安になると円換算での資産が増えます。

もう混乱しない!円高・円安の簡単な覚え方

ここでは、もう混乱しないための簡単な円高と円安の覚え方を紹介します。

一番のポイントは、「1ドル=〇〇円」という数字の大小と、「円の価値」を逆に捉えないことです。数字が小さい方が「円高」(円の価値が高い)、数字が大きい方が「円安」(円の価値が安い)と覚えましょう。

例えば、海外旅行で1ドルのジュースを買う場面を想像してみてください。「1ドル=100円(円高)」なら100円で買えますが、「1ドル=120円(円安)」だと120円も必要です。

円高・円安の図解:円安では1ドルが100円から120円になり円の価値が低下。円高では120円から100円になり価値が上昇。

円安の方が高くつく、つまり「円の価値が安い」というイメージで記憶することが大切です。

円高・円安が私たちの生活や経済に与える影響

円高や円安は、私たちの普段の生活や日本経済全体にさまざまな影響を与えています。輸入品の値段が変わったり、海外旅行の費用が変わったり、企業の業績にも関わってくるのです。


円高のメリット

  • 日常生活でモノが安く買える
  • 海外旅行を安く楽しめる

円高のデメリット

  • 海外資産の価値が下がる

円安のメリット

  • 資産運用をしている人は利益が出やすい

円安のデメリット

  • 輸入品が高くなる
  • 海外旅行が高くなる

円安・円高の影響について、詳しくは以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてください。

まとめ

「円高」は円の価値が高く、「円安」は円の価値が安い状態。為替レートの数字が小さい方が円高、大きい方が円安と覚えるのがコツです。海外旅行での買い物をイメージすると、より分かりやすく感じるでしょう。

円高・円安は、輸入品の値段や海外旅行費、輸出入企業の業績など、さまざまな面に影響を与えます。どちらが良いかは立場によって異なりますが、基本的な仕組みを知っておくことで、ニュースの見方が変わったり、日々の生活で賢い判断ができたりするはずです。

お金に関するお悩みを解決!
マネースクール101の無料個別相談

「お金のことを相談してみたいけど、誰に相談してよいかわからない…」

そんな方は、まずは無料でFP相談をしてみませんか?

マネースクール101では、全国の事務局にて無料個別相談を実施しています。

また、『オンライン無料相談(zoom等)』の対応も行っています。

無料相談をご希望の方は、以下のボタンより、お申込みページにてご予約ください。

ご相談内容は、お金に関することならなんでもOK。

  • 家計管理や家計収支の見直す方法は?
  • お金の運用方法は?
  • 子供の教育費の目安は?
  • 住宅購入や住宅ローンを見直すには?
  • 保険の見直し方法は?
  • 老後や年金のことが心配……
  • 住宅ローンの返済計画を見直す方法は?

など、お気軽にご相談ください。

マネースクール101のファイナンシャルプランナーは本当にあなたに合ったマネープランをご提案いたします。

この記事をシェアする
記事を探す