投資8種類を難易度一覧表で簡単比較!FP推薦、初心者が選ぶべきはこれ!

TOP おかねの小槌 投資8種類を難易度一覧表で簡単比較!FP推薦、初心者が選ぶべきはこれ!
投資8種類を難易度一覧表で簡単比較!FP推薦、初心者が選ぶべきはこれ!

投資8種類を難易度一覧表で簡単比較!FP推薦、初心者が選ぶべきはこれ!

「投資の種類にはどんなものがありますか?初心者にはどれがおすすめですか?」

初心者の方が投資を始めたいと思ったとき、まず悩むのが、「どの投資を始めるか」ではないでしょうか?

事実、投資には種類がたくさんあるうえ、「始めやすさ」「リスク」「難しさ」などがそれぞれ異なり、自分に合っているかどうかの判断は難しいです。

しかしご安心ください。

FPとしておすすめできる、初心者が最初に始めるべき投資があります。

この記事では、初心者の方が選びやすいよう、投資8種類を一覧表にし、「知識」「リスク」などを★の数で5段階評価し比較しました。

そこからさらに、1種類ずつわかりやすく解説を入れています。

あなたに合った投資を見つけ、今日から投資を開始しましょう!

この記事でわかること!

  • 難易度別、投資の種類8種
  • プロに運用を任せる投資商品2つ【初心者におすすめ】
  • 自分で運用する投資商品6つ【初心者にはおすすめしない】
  • 番外編の投資商品2つ【初心者にはおすすめしない】

この記事を書いたFP
投資8種類を難易度一覧表で簡単比較!FP推薦、初心者が選ぶべきはこれ!
中澤 俊輔
中澤 俊輔
お金のことは難しそう…と敬遠している人も、実際に勉強してみると面白いし、選択の幅もグンと広がりますよ

目次

難易度別、投資の種類8種一覧表

投資商品は、大きく2つに分類することができます。

  • プロに運用を任せる (難易度低め)
  • 自分で運用する (難易度高め)

ここからさらに細かく8種類に分けられます。

この8種類を★の数で5段階評価し比較した表が以下です。(★が多ければ多いほど難易度が高いということになります。)

投資商品の比較表。知識、チェック、リスクを星で評価。保険、投信、株、FX、暗号資産等を運用方法別に分類し掲載。

次の章からは、それぞれの投資の種類について一つずつ解説します。

プロに運用を任せる商品【初心者におすすめ】

初心者は、まずは「プロに運用を任せる商品」から投資を始めることをおすすめします。

なぜなら、プロに運用を任せる商品の場合、投資をする人は、初めに商品を選んで買った後は何もしなくて良いからです。

投資難易度は低いと言えます。

代表的な商品は以下の2つです。

  • 貯蓄型保険
  • 投資信託
それぞれご紹介します

貯蓄型保険

貯蓄型保険は、投資をする人の資金を保険会社に任せて運用する商品です。

保険会社は、もともと保険契約者から預かった保険料を長期で運用しており、資産運用のプロであるといえます。

貯蓄型保険は、円建て・外貨建て、変額の3種類あります。

現在は低金利の影響で、円建ての保険は利回りが低く投資としての魅力があまりありません。

金利の高い『外貨建て保険』か、投資信託などで運用する『変額保険』を選択するべきでしょう。

外貨建て保険

外貨建ての保険は、円建ての保険よりも金利が高いのが特徴です。

為替の変動というリスクはありますが、長期スタンスを持つことで、為替の変動以上に資産を増やしていくことが期待できます。

具体的な商品としては、

  • ドル建て個人年金保険
  • ドル建て養老保険
  • ドル建て終身保険

などがあります。

また、保険の特徴として、契約時に満期金や解約金が分かるので、目標に対してイメージがしやすいです。

メリット

  • 外貨建ての保険は、円建て保険よりも高金利で増える

デメリット

  • 短期の解約はマイナスになる可能性が高い
  • 円高・円安などの為替の変動がリスクとなる
    (特に、一時払いで円安の時に保険料を支払い、満期が円高になるとマイナスになって損をしてしまう可能性がある。)

変額保険

変額保険は、支払った保険料を投資信託などで運用する商品です。

高いリターンを目指せる可能性がある一方、リスクも相応に高くなる保険です。(株式投資信託を中心に選べば、ハイリスク・ハイリターンなど)

※資産運用をしながら保険も必要な人は『変額保険』がおすすめです。

具体的な商品としては、

  • 変額年金保険
  • 変額保険(終身型・有期型)

などがあります。

メリット

  • 運用がうまくいけば投資としての成果も大きくなる
  • スイッチングが可能
  • 税金が有利

デメリット

  • 運用に失敗すれば元本割れの可能性もある
    (ただし、リスクはある程度コントロール可能で、長期的な運用によりリスクを低減できる場合がある)
  • 普通に投資信託を購入するよりはコストがかかる

(例)変額保険(変額年金保険)

投資信託

投資信託は、投資をする人(投資家)の資金を運用会社に任せて運用する商品です。

運用会社には、ファンドマネージャーなどの投資の専門家(プロ)が在籍しています。

投資信託の仕組み図。投資家から資金を集め、専門家が国内外の株式や債券に分散投資。少額から可能で投資先は専門家が選定。

運用会社が行っていることを一言で言うと、「集めたお金をプロの知識と判断で運用すること」です。

もう少し具体的に説明すると、以下のようなことを運用会社が行っています。


運用会社が行っていること

◆ 投資先を選ぶ
集めたお金を、どこ(国内、海外、株、債券、不動産など)に投資するかを決めます。

◆ 経済や企業の分析
経済や企業を分析し、投資の判断材料を集めます。

◆ 実際に売買する
分析に基づいて、株や債券などを売ったり買ったりして運用します。


メリット

  • 少額から投資が可能で気軽に投資ができる
    (金融機関によりますが、1円から投資でき、毎月積立で購入することも可能)
  • NISAやiDeCoなどの制度を使えば税金がお得になる
    (NISA制度を利用して購入すると、投資で利益が出た際に支払う税金がゼロに)

デメリット

  • 種類がたくさんあって選ぶのが難しい
    (5,000~6,000種類くらいあり、自分に合った投資信託を選ぶことが難しい)

投資信託選びはFPやIFAに相談するのがおすすめ

自分に合った投資信託を一人で選ぶのは難しいためFPやIFAといった、投資の専門家に相談することをおすすめします。

投資信託の選び方や制度選択のアドバイスなどを行ってくれます。 


まとめ:初心者におすすめの投資は2つ!

  • 貯蓄型保険(外貨建て保険/変額保険)
  • 投資信託

これらは、専門家があなたの代わりに運用を行ってくれます。

初心者でもムリなくスタートできるためおすすめです。


自分で運用する商品6つ【初心者にはおすすめしない】

自分で運用する商品は、難易度が高く、初心者にはおすすめできません

すべて自分で調べて、判断して、売買を行う必要があるからです。

つまり、投資難易度は高めです。

自分で運用する主な商品例

  • 外貨預金
  • 債券
  • 株式
  • 金(ゴールド)
  • FX(外国為替取引)
  • 不動産投資
それぞれご紹介します

外貨預金

いわゆる預金の外貨版です。

米ドルやユーロ、豪ドルなどさまざまな通貨があります。

日本よりも金利の高い通貨で預金をすれば、日本よりも高金利で運用が可能です。

ただし、円高・円安といった為替の変動により利益が出たり損失が発生したりします。

(円安の時に預金を始めて、満期時に円高になっているとマイナスになる可能性があります。)

メリット

  • 金利が固定でわかりやすい
  • 円の預金よりは利回りがよい

デメリット

  • 為替の変動(チェックが必要)
  • 新興国の通貨などは金利が高いものの、為替の変動が大きくなるというデメリットがある
  • 先進国は、新興国に比べて為替の変動は小さくなる傾向だが、金利が低い

債券

国、地方公共団体、企業などは、債券(国債、地方債、社債)を発行して資金調達をします。

債券を買うということは、お金を貸すということになり、貸した見返りとして利子がもらえます。

債券の特徴として、満期まで保有していれば元本は保証されますが、途中で売却した場合、金利状況によっては元本割れの可能性があります。(※個人向け国債を除く)

日本国債

日本の政府が発行する債券です。日本政府の破綻リスクは極めて低いと考えられているため、比較的安全性の高い商品と言えます。

ただし、現在日本は低金利なので国債の金利も低く、投資商品としての魅力はほとんどないでしょう。

メリット

  • 安全性が高くわかりやすい

デメリット

  • ほとんど増えない

外国債券

外国の政府や企業が発行する債券です。

日本円よりも金利が高い通貨の債券は、日本の債券や外貨預金などよりも利回りが高い傾向にあるため、投資としての魅力が出てきます。

ただし、外貨建てとなるので円高・円安などの為替の変動のことを考慮する必要があります。

為替の変動を予測することは初心者には難しく、難易度が高いです。

また、発行している国や企業が破綻してしまうと、元本が返ってこなくなる可能性があります。(お金を貸した先が倒産するとゼロになってしまいます。)

メリット

  • 金利が固定でわかりやすい
  • 日本の債券や外貨預金より金利が高い

デメリット

  • 為替の変動(チェックが必要)
  • 発行体(国・企業)の破綻(調査が必要)

株式

株式とは、株式会社が資金を調達するために発行する株券のことを指します。

株式は、

  1. 買ったときよりも値段が高くなったときに売ってもうけること(値上がり益)
  2. 会社がもうけたお金の一部を「配当」としてもらえること(配当金)

この2つの方法でお金が増えます。

ただし、良い企業を選んで投資することは難しく、日々株価をチェックしなくてはならず、初心者には難易度が高いと言えます。

メリット

  • 良い企業に投資をすれば大きな利益が上げられる
  • 株価は上がるか下がるかだけなのでわかりやすい

デメリット

  • 株価は毎日変動するのでチェックが大変
  • 良い企業を調査することが難しい

金は毎日取引され価格が変動するので、投資の対象となります。

金の価格は、株のように企業の業績で動くわけではなく、世界の経済不安・インフレ・金利・為替など、さまざまな要因に影響されます。

そのため、一つの要因だけを見て価格の変動を予測することは専門家でも難しいとされています。

一般的に金は米ドル建てで取引されるため、為替リスクにも注意が必要です。

メリット

  • 3000年以上不変の価値がある
  • 価格は上がるか下がるかだけなのでわかりやすい

デメリット

  • 価格が上がるか下がるかの判断が難しい
  • ドル建てで取引されるので為替リスクがある

FX(外国為替取引)

為替レートは常に変動するので、変動による差益が投資の利益になります。

外貨預金が比較的長期の取引であるのと比べると、秒単位の取引でも利益を出すことが可能です。

レバレッジ(※)取引を使用すれば少額の資金で大きな取引も可能です。

ただし、為替は一日中ずっと動いているためずっと注視している必要があり、秒単位で利益を出すことができる反面、損失を被る可能性もあります。

また、難しい用語も多く出てくるため、知識が必要になります。

これらすべてに対応する必要があるため、初心者には難易度が高いです。

メリット

  • 短時間で利益を上げることができる。
  • 価格は上がるか下がるかだけなのでわかりやすい

デメリット

  • 価格が上がるか下がるかの判断は難しい
  • 常にチェックする必要がある
  • レバレッジを使うと損をした時の損失も大きくなる

用語解説:レバレッジとは

「レバレッジ」とは「てこ」のこと。(てこの原理)

少ない資金で大きな金額の取引ができることをレバレッジ効果といいます。

外国為替取引などは、少ない保証金で保証金以上の取引が可能となり、結果的に利益が大きくなります。


不動産

土地や建物を購入し、賃貸に出したり(家賃収入)売却したり(売却益)することで投資としての利益を上げます。

家賃相場や不動産価格は物価上昇とともに上昇する傾向があるため、インフレに強い資産である一方、バブル崩壊時などのように大きく値下がりし大損をするリスクもあります。

不動産投資が初心者には向かない理由は以下です。

お金がたくさん必要
不動産を買うには、頭金だけでも数百万円の準備が必要です。

売買のタイミングが難しい
いつ買って、いつ売るかをうまく見極めるのが難しいです。

管理や維持が大変
家やマンションを持つと、修理や管理が必要で手間がかかります。

お金がすぐに戻らない
不動産は、すぐに現金化できないため、長期間投資する必要があります。

メリット

  • 不動産はイメージがしやすい(値上がり益と家賃収入)
  • ローンを活用すればレバレッジ効果あり

不動産のレバレッジ効果は、例えば、1000万円の資金を持っていた場合、9000万円のローンを組めば、結果的に10倍の1億円の不動産を購入でき、利益も10倍となります。

デメリット

  • 知識が必要
    (利益の出そうな不動産を購入する必要があるため、専門知識や目利き力が必要)
  • 資金力が必要
    (不動産を購入するだけのまとまったお金が必要。諸費用(仲介手数料、登記費用など)や税金(不動産取得税、消費税など)もかかる。)

まとめ:自分で運用する商品は初心者に向かない

自分で調べて判断し、売買を行う必要がある商品は、初心者には難易度が高いです。

  • 外貨預金
  • 債券
  • 株式
  • FX
  • 不動産投資

これらの投資では、日々の値動きをチェックして、売る・買うのタイミングを自分で決める必要があります。

間違った判断をすると大きな損失につながることもあるため、初心者にはおすすめできません。


番外編 その他2つ

前章までは、一般的な投資先として挙げられるものに絞ってご紹介しました。

この章では番外編として、仮想通貨(暗号資産)とソーシャルレンディングの2つの投資をご紹介します。

この2つの投資は、どちらも高いリスクと専門知識が求められるため、初心者には難易度が高くおすすめできません。 

仮想通貨(暗号資産)

仮想通貨(暗号資産)は、価格が上がったり下がったりするので投資の対象となります。

需給だけでなく、将来性、流動性などが値動きの要因となります。

値動きが大きくギャンブル性の高い投資といえます。

メリット

  • 上がるか下がるかしかないのでわかりやすい
  • 大きく価格が上がる可能性もある。

デメリット

  • 値動きに制限がないので大きく損失を被ることもある。
  • 常にチェックが必要
  • 換金できるかどうかが不透明なものもある
  • 売却時の税負担が大きい(雑所得)

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい会社とお金を貸したい人をマッチングさせるサービスです。

自分がお金を貸す側となれば、借りた人から金利を受け取ることが可能です。

借りたい企業としては、金融機関を通すことなく資金調達が可能です。

また、小口化されているので、1万円程度から購入できます。

ただし、業者の信用力や取引内容を十分に理解する必要があり、商品によってはリスクが高いものもあります。

メリット

  • 小口で投資が可能
  • 通常の預貯金や債券よりも金利が高い
  • 融資先は業者に選定を任せられる

デメリット

  • 貸し倒れや返済遅延のリスクがある
  • 流動性(換金性)がない
  • 歴史が浅いので未知数

まとめ

投資を始めようと思ったときに、投資の種類を理解することで、自分に合った投資の方法を見つけることができれば、あとは投資を実際に始めることが大切です。

なぜなら、種類を理解しただけではお金は増えていかないからです。

自分で理解することや選択することが難しく始めることが難しい方は、ぜひファイナンシャルプランナーに相談してみてください。

自分に合った方法が見つかるはずです。

投資によりお金を増やすことができれば、人生もより充実するはずです。

ぜひ、第一歩を踏み出してみましょう!

>マネースクール101のFPへの無料相談はこちらから

この記事をシェアする
記事を探す