「結婚には、どのくらいお金がかかるの?」
「みんなは、どのくらい貯金してるんだろう……」
幸せな未来を想像する一方で、ふと頭をよぎるのが「お金」のことではないでしょうか。
この記事ではそんな不安を解消するために、結婚前に知っておきたい「彼氏の貯金額」について解説していきます。
彼氏に対する理想の貯金額の悩みを解消して、ふたりで明るい未来を描くための第一歩を踏み出しましょう。
理想の貯金額を決める前に、考えておきたい3つのこと
結婚という幸せな未来を想像する一方で、気になるのがお金のこと。特に、彼氏の貯金額は結婚後の生活を左右する大きな問題です。
でも、「理想はこれぐらい持っていてほしい!」と、具体的な金額を出す前にちょっと考えてほしい3つの大切なポイントがあります。
- 結婚後のライフスタイル
- 結婚費用の分担
- お互いの収入と支出
それでは、ひとつずつみていきましょう。
ポイント1. 結婚後のライフスタイル
「理想の貯金額」は、結婚後にどんな生活を送りたいかによって大きく変わります。
都会の便利なマンションで暮らすのか、それとも自然豊かな郊外の一軒家で暮らすのか。子どもは何人欲しいのか、教育費はどのくらいかかるのか。共働きを続けるのか、それともどちらかが専業主婦(夫)になるのか…。
まずは、ふたりの理想のライフスタイルを具体的に話し合ってみましょう。
ポイント2. 結婚費用の分担
結婚式や新生活の準備には、まとまったお金が必要です。これらの費用を誰が、どのように負担するのかによって相手に求める貯金額も変わってきます。
一般的に結婚費用は、
- 彼氏が全額負担する
- ふたりで折半する
- 親からの援助を受ける
などの方法で分担されるケースが多いようです。ふたりでどのように分担するのか、具体的な金額を話し合ってみましょう。
ポイント3. お互いの収入と支出
結婚後の生活を安定させるには、お互いの収入と支出を把握しておくことが大切です。現在の収入だけでなく、将来の見込みも含めて現実的なマネープランを立てましょう。
まずはお互いの、
- 「現在の」収入: 手取り額、ボーナスの有無など
- 「現在の」支出: 家賃、光熱費、食費、通信費、娯楽費など
- 「将来の」収入: 転職、昇進、育児休業など
- 「将来の」支出: 子どもの教育費、住宅ローンなど
を、正直に伝え合うことから始めましょう。
結婚にはいくらかかる?知っておきたい費用の内訳と総額
結婚にはいくらぐらいのお金がかかるのかも、知っておく必要があります。
結婚には、結婚式や披露宴だけでなく、新生活の準備やハネムーンなど、さまざまな費用がかかります。
ここでは、結婚にかかる費用の内訳と総額についてみていきましょう。
結納・婚約から新婚旅行までにかかる費用の総額
結婚には、結納から新婚旅行まで、さまざまなイベントでお金がかかります。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(首都圏)」の調査によると、結納・婚約から新婚旅行までにかかった費用の総額は全国(推計値)で約454.3万円でした。
ただし、この金額はあくまで平均額です。結婚式のスタイルや招待客の人数、新婚旅行の行き先などによって、費用は大きく変わります。
また地域によっても差があり、例えば首都圏は「約492.1万円」ですが、北海道では「316.7万円」です。
結婚式費用の平均
結婚費用の中でも、大きな割合を占めるのが結婚式の費用。先ほどの「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(首都圏)」によると、挙式、披露宴・ウエディングパーティーの全国(推計値)総額平均は「約343.9万円」です。
この結婚式による費用は、スタイル(ホテル、ゲストハウス、レストランなど)や招待客の人数によっても大きく変わります。
また、ご祝儀の平均額は「約205.6万円」(全国推計値)。ご祝儀までを考慮すると、自己負担額の平均は「約138.3万円」となります。
新生活準備費用の平均
新生活を始めるには、家具や家電、引っ越し費用など、さまざまな費用がかかります。
ゼクシィの調査結果によると、新生活準備にかかった費用の平均は「95.4万円」です。
内訳は以下のとおり。

参考:ゼクシィ「[結婚のお金]婚約から式、新生活まで。全部でいくら?」
ただし、新居の形態(賃貸、購入)や、もともと持っている家具・家電の量、入居する時期によっても費用は大きく異なります。準備費用を正確に把握するためにも、事前に見積もりやシミュレーションをしておきましょう。
みんなはどのくらい?自分と彼氏の貯金額の実態
自分と同年代の女性や、結婚を考えている彼氏の貯金額は気になるところですよね。
ここでは、20〜30代の男女の貯金額と負債額について、国の調査データをもとに実態をみていきましょう。
女性(自分)の貯金額の実態
総務省統計局の「2019年全国家計構造調査」によると、20歳代女性の金融資産残高は「約186.7万円」、金融負債残高は「約22.9万円」です。このデータを見ると、20歳代ではまだ結婚費用まで十分に貯金が足りていないことがわかります。

一方、30代女性になると金融資産保有額は「約407.9万円」、金融負債残高は「約153.0万円」と、資産・負債ともに増加します。
結婚前の30代女性の負債が増える理由としては、奨学金の返済や自動車ローン、美容やファッション関連のローンなどが考えられます。
男性(彼氏)の貯金額の実態
では続いて、男性(彼氏)の貯金額の実態もみてみましょう。
総務省統計局の「2019年全国家計構造調査」によると、20歳代男性の金融資産残高は「約156.6万円」、金融負債残高は「約133.6万円」です。
30代男性では、金融資産保有額は「約441.5万円」、金融負債残高は「約327.9万円」と、女性と同様に資産・負債ともに増加します。

30代男性の負債額は、30歳未満男性に比べて大幅に増加しています。結婚前であれば、奨学金の返済や自動車ローン、そして結婚を意識し始めることによる結婚関連費用(婚約指輪、新生活の準備費用など)が主な要因として考えられます。
男女ともに30代になると、結婚や将来のためのさまざまな理由で負債も増える傾向にあるため、注意が必要です。
理想の貯金額に届かない?今からできる彼氏と一緒にお金を貯める3つの方法
「結婚にはお金がかかるし、みんなそれなりに貯金していることもわかったけど、理想の貯金額には程遠い……」そんな風に感じている方もいるかもしれません。
でも、大丈夫です。今からでも彼氏と一緒に楽しくお金を貯める方法はたくさんあります。ここでは、その中から3つの方法を紹介します。
- 共通口座を作って一緒に貯金する
- 節約できるところを見直す
- 収入を増やす方法(資産運用など)を考える
ひとつずつみていきましょう。
方法1.共通口座を作って一緒に貯金する
ふたりの目標に向かって一緒に貯金するなら、共通口座を作るのがおすすめです。
共通口座があればお互いの貯金額が一目でわかり、目標達成へのモチベーションもアップします。また、「ふたりのお金」という意識が芽生えることで、無駄遣いを減らす効果も期待できます。
共通口座を作る際は、以下のポイントに注意しましょう。
- お互いの貯蓄状況を可視化しておく
- 目標金額を決めておく
- どちらか一方が使いすぎないように、ルールを決めておく
例えば、「毎月3万円ずつ、お互いの給料日に共通口座に入金する」「共通口座のお金は結婚費用のみに使用する」などのルールを決めておくとトラブルを防げます。
方法2.節約できるところを見直す
毎月の支出を見直して、少しずつでも節約できれば、貯金に回せるお金が増えます。例えば、以下のようなポイントを見直すとよいでしょう。
【固定費の見直し】
- 家賃
- 通信費
- 保険料
【変動費の見直し】
- 食費
- 娯楽費
- 被服費
- 交際費
無理なく続けられることから始めることが大切です。
方法3.収入を増やす方法(資産運用など)を考える
支出を減らすだけでは貯金は増えていきません。ふたりの状況に合わせて、収入を増やす方法、資産運用も検討していきましょう。
例えば、資産運用には少額から始められる投資信託、NISA(少額投資非課税制度)などがあります。ただし、資産運用によるリスクを理解し、余剰資金で行うことが重要です。
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まとめ
結婚には、何かとお金がかかるのは事実。
だからこそ、彼氏に求める理想の貯金額を具体的にイメージしたり、同年代の男女の平均貯金額を参考にしたりすることは、将来設計において重要なステップのひとつです。
しかし、貯金額の多さだけが結婚の成功を保証するものではありません。本当に大切なのは「ふたりの価値観」です。
「理想の貯金額に届かない……」と悩むのではなく、「どうすればふたりで楽しくお金を貯められるか」「お金以外にどんな価値観を共有できるか」を話し合ってみましょう。